[小説]あやつり

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1. 

   上

   水無月詩歌

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   大手企業の経理課長を務めている白木忠通は、見覚えのない会社名義の口座に経費が流出していることに気付いた。調べてみると、同じ経理課で働く入社3年目のOL・高原綾香が疑わしい人物として浮上した。こっそり彼女を呼び出した白木は、こう告げた。「この件を会社にバラされたくなければ、今晩付き合いなさい」綾香は黙ってホテルの部屋にやって来た。「服も下着も脱ぎなさい!」生唾を飲み込みながら命じる白木。綾香は逆らう事なく無防備なグラマラスボディを曝け出し、彼の言いなりになって……。

2. 

   中

   水無月詩歌

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   入社3年目のOL・綾香の横領行為を発見した経理課長の白木は、それをネタに彼女を脅し、肉体関係を持つのだった。それから1ヵ月。ほぼ毎日二人はホテルへと向かい、身体を重ね合っていた。生理の時以外、綾香は白木の誘いを断らなかった。むしろ近頃は、綾香の方がリードしながらセックスするような感じであった。この日も白木の身体に跨った綾香は、激しく腰を揺すりだす。「頑張って我慢してくださいね……私、もう少ししたらイケそうなんです」そして豪快にイッた後、綾香は今回の不正を働いた理由を語り始めるのだった!

3. 

   下

   水無月詩歌

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   入社3年目のOL・綾香が横領行為をした理由は、同僚であり恋人でもあった星崎という社員に、今回の話を持ちかけられたからだという。不正を拒もうとすると「ハメ撮り写真を会社にバラ巻くぞ!」と星崎に脅されていたらしい。話を聞いた白木は、何とか会社側に気付かれぬよう、裏で星崎と交渉してこの件を丸く収めた。それと同時に、白木と綾香の関係も、何事も無かったように取り繕った。数日後、綾香から手紙を受け取った白木。そこには「私を脅迫した件を会社にバラされたくなければ、言うことを聞いてください」と書かれており……。