1.0
独特の絵と紋切り型の台詞。勘違いヒーロー
絵が独特で紋切り型の台詞が多いため、ストーリーに入りにくいです。
まずはキャラの顔、なんとかしてほしい。
全員、整形に失敗したみたいなやたらクリッとした目をしていて、表情に乏しいので、なんだか圧迫感がすごくて…… 絵を見るのが辛いです。
また、台詞が、当たり前の正論がバンバン出てくる感じについていけません。
虐待はひどい、かわいそう、いけない、動物たちだって一生懸命生きている、ペットを飼うことを甘く見すぎ……
そんなこと、分かり切ってる。知りたいのは、そこからどう考えどう行動するか、なのに、その辺の深掘りは足りないため、なんだか道徳の教科書を読まされてるみたいです。
そうした観点から気になるシーンがいくつかあります。例をあげるならば、以下の通り。
◯ 動物の虐待シーン
これでもかというほど残虐な描写がなされてる割に…… 虐待された動物の心情に一言も言及していない。
ここで動物自身の心情や、せめて、周囲のキャラに 『痛かったろう、苦しかったろう』 的なことを言わせてほしいところ。
「かわいそう」とか 「一生懸命生きてるのに」 とか、あくまで他人目線が白ける。
◯ 最初のストーリーの少年による動物虐待
『虐待=悪』 の立場で描かれている物語でありながら、『少年は事情があってかわいそうだったんだよ。以上』 的なことで終わって何のお咎めもなし。
これまでに虐待された小動物浮かばれないですねー。
少年だから良いのか? 親の育て方が悪かったら本人は許されるのか?
ていうか社長、聞かれてもいないのに人のプライバシー(浮気やけど)バラして、結果的に人を罪人して家庭崩壊させてるやん! それってこの家族の誰にとっても不幸なだけだし、根本的な問題解決にはつながってないんですけど?
◯ 年寄りの犬を飼いたいと言ってきた人に対して、社長が正義感ぶって 「認識が甘過ぎ。老犬介護の覚悟はあるのか」 的なことを言うシーン。
知識が無い人にマジ切れしてるのが、あーこの社長は動物好きだけど優しい人じゃないんだなー、とめっちゃ思う。
確かに言いたくなる気持ちは分かるけど、表情や言い方に気を付けろよ。犬飼いたいって言っただけで敵扱いとか、ないわー。
きっと会社でもこの社長、パワハラ寸前の言動とかとりがちなんだろうな……。
『俺が正義』 的な勘違いが酷すぎて、読むの嫌になりました。
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