4.0
病みつきにになるドロドロ
同棲して3年。過去の傷がトラウマとなり愛する航と一度も最後まで出来ない和穂。
でも健気に頑張って生きている。ただ一つお互い大切にする余り本音が言えなくなっていた。
航もそんな彼女の傷を理解し丸ごと包み込み愛している、、、いたはずだった。
あの女、美耶に再会する日までは。
良く同窓会での再会が浮気の切っ掛けになると言うが、航と美耶もそうだった。
昔は太っていて地味だった女と綺麗になって再会。
しかも男の欲望の煽り方を心得ている。
故郷と言う生活圏から遠く離れた場所。現実の生活を一時忘れノスタルジックな
気分になってしまう「同窓会」というのは羽目を外し易い、そう言う場所なんだろう。
ずっと理解のある彼氏を演じる事にも少し疲れて来ていたであろう
航は美耶の誘惑に簡単に落ちてしまう、タガが外れた様に。
そして航はこの一夜の過ちを切っ掛けに転落の日々を転げ落ちる事になる。
この美耶という女がとんでもない悪魔だった。
航が彼女を裏切って自分と関係を持ったことに優越感を覚え、
和穂にまで近づき友達になりつつ、裏で航を脅しては何度も関係を持ち
人の幸せを壊して、暴走してゆくヤバイ女。
そして航も、これ以上和穂を傷付けたくないと否定する様な事を言いながら、
美耶の異常性に気付きながら欲望に抗えない。
挙句に「お前はこんな事出来る奴じゃなかった」とか言って
情でも湧いて来ているのではとも思う。
和穂が知らない航の青春時代を知っていて彼と同じ「方言」を話す女って彼女に取ったら
キツい事この上ない。アウェー感半端ない。美耶の方言にめちゃくちゃイラつきます。
でも1番イラつくのは航だけど。和穂との関係で男として揺らぐ気持ちは分からなくはないが
結局その後も何度も簡単に流されている。1番悪いのは航の弱さ。
それを操る美耶が上手なんだけど。この作者さんは、こう言う嫌〜な女を描くのがとても上手い。
2人とも社会的制裁を受けて、地獄に落ちて欲しい。二度と立ち上がれないほどに。
最新話、美耶の策略で航と美耶の情事の声を聞かされ真実を知った和穂がどうなるか。
航のお陰で少しずつ癒えて来た傷が、航の過ちによってもっと深く抉られる。
どうか、和穂がトラウマも克服し強くなって2人を見返して欲しい。
航に心底後悔して欲しい。
そして航じゃない他の素敵な人が現れて幸せになります様に。
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