あらすじ

「おばさんだから、一人ぼっちにするの。さわってくれないの」雨瀬唄子(あませうたこ)。今日は30歳の誕生日であり、結婚10年目の記念日でもある。久々にメイクして髪をセットしてオシャレもバッチリ!下着も新調!だけど約束の場所に夫は来ない──…。最後にセックスしたのはいつだっけ。最後にキスしたのはいつだっけ。最後に笑い合ったのはいつだっけ。〝幸せ〟って、何だっけ。悲しみと寂しさの中で唄子は年下男子・犬貝菫(いぬかいすみれ)と出会い…?「今日すげー、きれいだったよ」結婚生活10年で失ったものを取り戻していく生活が幕を開ける─。

みんなのレビュー

3.0

2020/12/15 21:59

夫に愛がないとしか思えない

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結婚記念日兼奥さんの誕生日のお祝いをすっぽかして、
夫は浮気。
結婚記念日にお馴染みのレストランで一人で食べさせて・・・
こんな残酷なこと、奥さんのことを少しでも思っていればできないでしょう。

奥さんも奥さんで、
浮気だと感づいているのに、
夫に何も言えない。
泥酔するまで泣きもしない。

だから夫に奥さんの辛い気持ちが伝わらず、
「何やっても大丈夫」と、
奥さんは夫になめられ、軽んじられるのよね・・・と思わせる展開。

ここまで「奥さんなんてどうでもいい」という態度を取れるのなら、
夫婦として一緒にいる意味ないでしょう。
さっさと別れて、夫以外の人と幸せになってほしい。

夫が反省しても、
ここまで奥さんをないがしろにできるようなら、本当に奥さんを愛してはいないから。

少しでも情があれば、こんな残酷なことはできない。

by 匿名希望
- 10
5.0

2021/11/16 21:33

グサグサ刺さる…

ほんとに夫婦って何だろう？

1番大切で、近くにいるはずの人が
1番わからないあの辛さ

何かを伝えなければいけないはずなのに
気持ちを言葉にする事も、それを相手にぶつける事もできない辛さ

登場人物全ての繊細な心理描写が素晴らしく
胸に響くセリフが刺さる。
主人公の旦那の言動はイライラするんだけど
男性は本来、プライド高くて甘ったれな生き物。
外では虚勢を張ってる分、家の中ではワガママ放題になる人が多い気がする。
そういうとこ、すごくリアルで震えた。

壊れてしまったものは、元通りにはならないけれど
また1から、作り直す事はできるはず。
そういう意味での、2度目のプロポーズだとしたら
次こそはきっと、うまくいくんじゃないかな。
お互いがお互いを大切にできるはずだから。

おやすみ、おはよう、ありがとう
当たり前のように言える誰かが隣にいるって
実は奇跡みたいに素晴らしい事なのかも。

そして、それを守るための『さようなら』も。

by えのころぐさ
- 2
4.0

2021/03/06 21:42

良かった！

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現実にもありそうなリアルなお話。長年一緒にいることで、お互いの存在が当たり前になって、夫婦が次第にすれ違って…主人公に感情移入して胸がぎゅっと切なくなりました。旦那は唄子ちゃんを失う前に自分が本当に大切なものが何なのかに気付けて良かった。結果的に主人公も浮気相手も傷つけたダメな奴だけど、ちゃんと浮気相手に決着を着けて、主人公に再びプロポーズするシーンは良かったです。そして、菫くんはほんとにかわいくて一途で良い男だった！きっと素敵な恋が待ってる！
ラストの、登場人物すべてがそれぞれの幸せに向かっていく姿がなんとも良い読後感を感じさせました。

by 匿名希望
- 2
3.0

2020/02/06 15:01

ツッコミポイントはたくさん
30歳で結婚10周年、30歳でおばさん呼ばわりされるようにはみえない絵柄、誕生日で結婚記念日にわざわざ他の女のところに行く旦那、配達に来ただけの他所のバイトに常連客まかせるレストランのオーナー、などなど
不倫、レス、年下男子、話題のネタを詰め込んでそれっぽい感じにしたいんだろうな
懐かしいような素朴なタッチとか、インテリアや街並みが作者さんのこだわりが詰まってる気がして、こんなテーマじゃなければ面白くなりそうでもある

by たかみそ
- 2
4.0

2021/05/14 21:01

現実はこんなにうまくはいかないが

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一気に読んでしまった。
こんな風に人物か一気に幸せになったりはしない。
それでも、荒れた海がまた凪ぐように、過去はなかった事にはならないが人は、経験を力に生きていく。それが痛い傷であっても、誰かを傷つけた事であっても。
傷を持ちながら皆生きていく。
日常を日常のままに、不倫という嵐を使った、痛くて清々しい漫画でした。

by 匿名希望
- 3