5.0
伝えたいことの切り口が秀逸
鬼滅の刃の作者さんの短編集、ということで読みました。個人的に、こなれていく前の純粋に描き手が描きたいものを描いている、著しているものが本質を一番顕すと思っています。
とても面白く、作者さんの内面というか、世界観の一端を垣間見れて良かったです。察するに明治や大正、昭和初期の時代に造形が深いのだと思いますが、言葉もその頃を思わせるような丁寧さで、読んでいて品がよく安心しました。宮沢賢治のような世界観、言葉のリズム感を勝手に感じたりもしました。全ての作品が秀逸で、読めて良かったです。
「肋骨さん」がどうしても「ちょっとかわいくあっさり系の煉獄さん」に見えて仕方なかったです。あの特徴のある目がそう思わせるのでしょうかね。とても魅力的なキャラクター達の宝庫でした。
重ねて、読めて良かったです。オススメです。
- 4