5.0
わかる気がします
心が病むというより、脳の回路が間違って暴走してしまうあれ、思考とは別に体が勝手に動いてしまうあれ、経験あります。
この体験談とは違うかもしれないけど。
初めて出産した日の夜中でした。突然足がもぞもぞして目覚めて、今すぐに病院の屋上から飛び降りようとしている自分がいました。
勿論そんな事望んでません。何これ、怖い、でも体が勝手に実行しようとするんです。
産後すぐだったからまだ痛みのため自力歩行もおぼつかず、それが抑止力となって行動に移せなかったのが本当に幸いでした。
個室でナースコール押そうかとも考えましたが、こんなばかげた事言っても信じてもらえない、と諦めてひたすら恐怖と戦って朝を迎えました。
その経験は一度きりで、次の日にはけろっとしていて普通に退院、育児も大変な時にはしんどいな…と思うことはあっても頭の中が壊れてしまったようなあの怖さ異常さは今のところ無いです。二人目も普通に産んで子供たちも元気に育ってくれました。
あれは何だったんだろう?と思うと同時にこの作品を読んで主人公の異常な部分があの夜の自分と酷似していて驚いているところです。
あぁ現実にあるんだって。
心と脳が解離していくようなあの怖さ。主人公は辛かったでしょうね。続きが気になります。
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