4.0
まあ、仕方ないよねと思える。話の展開に妙に現実味を感じてしまうのは何故なんだろう。レビューの中には里の心理を批判する人もいて、それは光側に立つことの多い人なのかもしれないが、もしかしたら変わる前の里の思考を実は隠し持つ人かも分からない。理不尽な状況に陥った時に理不尽な態度を示す相手を責めるのではなく、理不尽な状況に陥った自分の側に問題があるとして自分の思考ベクトルを変える…そうやって来た人。うまく言えないが、こういう場合の自分を変える…には大きく2つあって、ひとつは理不尽な状況から脱するために変化する。これがnew里。もうひとつは理不尽な状況を理不尽だと思わないように思考を変化させる。これが光との関係性を打開するべく努力していた里。ホンットうまく言えないが(笑)、前者は覚醒だけど後者は違うよね。後者はいくら自分が変わろうと理不尽は次々やってくる。それでも立ち向かうことを悪いとは言わないが、例えば手元にある参考書がどうも自分には合わないなと、でも折角今まで使ってきたし2つめを買うのは勿体ないからと無理やり押し通しても、分かりにくさは変わらないよね。だったら分かりやすい別の参考書を買ってしまった方が効率が良い。人を参考書と同じにすな!と言う意見はさておき、合わないなと感じた時点でもうダメなんだと思う。里と光はいつからかは分からないけど本当に必要な言葉を与え合える関係ではなかったと思う。少なくとも里が職場のハラスメントで悩んでいた時、光が言った「辞めれば?」は里の心を救う台詞ではなかった。里は自分を拒絶されるのが辛くて泣いていたのに、拒絶する職場の存在を仕方ないとして認めろと言う台詞に他ならない。…なんか感想文になってきたんで止めますが、光がサヨナラされたのは仕方ないとしか思えんかったと言うレビューでございました。
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