5.0
面白うございました
受け入れやすいファンタジー要素が程よく、とても楽しく読ませていただきました。
美しいだけでなく、言葉遣いは終始丁寧、ほんわかした雰囲気を振りまきつつ、実はとっても賢く(腹黒?)、やたらと高い生活力を活かして、物腰柔らかなようでいて、グイグイとヒロインの懐に入り込むヒーローがよかったです。
ヒロインも、人間味溢れていて、好感が持てるちょっとウブで可愛らしい魔女でした。
ヒロインが魔法使いですから、もちろんお話のいたるところで魔法が使われておりますが、なんでもかんでも魔法でどうにかしているわけでなく、何かを守るためだったり、助けるためだったりと、魔法を使う意味のあるところにだけ、魔女の力が発揮されているところが、無理のないファンタジーとして捉えられました。
壮大なスケールの魔法だけでなく、魔女の呪いと言っても非道な罰というより、尻の穴にそよ風を感じる魔法など、クスッと笑っちゃうような魔法の力は、なんだか本当にありそうで楽しゅうございました。
魔法の言葉もステキなフレーズで好ましゅうございました。
ヒーローとヒロインのいたすシーンは少ないので、ちょっと物足りないのですが、お話に書かれていないところで、きっとこのヒーローは、物腰柔らかいふりして、めっぽうガツガツいっちゃってそうで、そしてヒロインもそれに文句を言いながら受け入れてそうだなと想像がつく感じでしょうか(//∇//)
無理なくファンタジー要素を楽しめましたし、良いお出会いでございました。
- 2