3.0
主人公は甘いってコメント見受けられますが、彼女は大人じゃありません。この程度で、と言うコメントもありますが、そのジャッジこそ何様だよ?ですね。イジメられて辛いと言う子に「もっと酷いことされてる人は沢山いるから我慢しろ」と言う理屈が的外れなのと同じです。どんな程度でも虐待は虐待。暴力を伴えば酷いけど別にそれはないんでしょ?食事も風呂もあるじゃない、と言う言葉は無理解に他なりません。主人公の母は娘に「女」になって欲しくないんだろうと思いました。歪んだ願いはごくごく当たり前の生き方から外れてますから、それはそれは息苦しいです。自然のままに曲がりくねったキュウリと、人工的にキチンと形が整えられたキュウリ、両者の味は違います。為す術もなく立ち尽くした所でそのストレスは体に残るのです。何もルールやマナーを無視して傍若無人な振る舞いを推奨するわけではありません。周りの迷惑になるわけではない子の願いや要望を尽く否定し親の望みしか叶えようとしない親のワガママは確実に子の人生を損ねます。主人公の行動は稚拙かも知れないけれど、彼女は今まで母親に全てをオペレーションされていたのだから発想が幼くて当たり前。自我に目覚めて保護下から逃れたら、そりゃあ危険だらけよ。でも誰しもいつかは自力で歩く。本来子育ては命のリレーの為に、生存競争を生き抜き未来へ遺伝子を繋げる為に知恵や知識を伝えるものの筈。お人形の出来栄えを自慢し合う親世代の自己満足の場ではない。
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