4.0
ストーリーは素敵。作画は個性的。
心に染みる素敵なストーリー。
貧しく不当な扱いを受けても聡明に生きるアリスの元へ、吹雪に見舞われ困ったグレイリング大尉が子ども2人とお供を連れて現れます。
辛い環境に震えながらも寒さをしのぐわずかな暖炉とアリスの優しさは、グレイリング大尉親子の絆を深め、みんなの心を温めていきます。
クライマックスでは大尉の勘違いでアリスとすれ違ってしまいますが、その事から大尉の実直で思いやりのある優しい人柄が分かります。
また、最後まで名乗らなかったので偽りない愛を感じることが出来てとても幸せな気分に浸れました。
作画は個性的。
マンガというよりは小説の挿し絵やイラストの要素がつよく、滑らかさがなくて全体が玩具箱の様な印象を受けました。
ところどころコミカルな表現があったり従姉妹たちの表情がシニカルで、このお話には不似合いな気がしました。
でも画力があるので面白く個性的と感じる人は多いでしょうね。
- 4