4.0
21話までの感想
ネタバレ含む
ストーリー内容としては、主人公であるティアラローズ嬢がひょんなことから前世の記憶を取り戻し、それをキッカケに主人公が現在ティアラローズ嬢として生きている世界が「乙女ゲーム」の世界であり、また自身は転生した事に、そのゲーム中のラストイベント直前で気付く(前世の記憶として思い出す)というもの。
更にティアラローズ嬢というのはゲームの中で言う所の悪役令嬢という役割なので、絶望しているところから始まる。
転生設定は色々あるが、基本的にラノベのイメージが強かったので、女性主人公で少女漫画で転生というのはまた中々面白い設定だなぁと思いながらストーリーを追ってみると、主人公のティアラローズ嬢は悪役という立場にさせられているが、客観的に観ると特に性格が悪いという訳でもなく、またこの世界のヒロイン役であるアカリが礼儀もなっていないバカ女で、隣の大国の王子にほぼ初対面なのにアダ名で呼んだり、爵位持ちかつ王家に一番近い家系の由緒正しきティアラローズ嬢の友人(恐らく爵位持ちの家系)を"取り巻き"呼ばわりしていて流石にバカ過ぎて呆れた。
分かりやすくいうと、私達が皇族に会った時にタメ口を聞くようなものだ。そんな無礼をナチュラルにやらかしたのがアカリだ。そりゃ世界が世界なら軟禁でもなんらおかしくない処罰だと思える。
最初が悲しい始まりだったが、話の流れとしてはシンデレラのように主人公が幸せになるようなストーリーだが、主人公のティアラローズ嬢にはとある事でひっかかりがあった。
それはまだ解決していないので、今後はそこに着目して読みたいと思う。
絵がとても綺麗。
少女まんがとしてはかなり優秀なレベル。
ちゃお系よりもりぼん系の絵柄。
花とゆめの雰囲気も若干感じる。
世界観もきちんとしている。
ティアラローズ嬢の出身国が大国でないというのがまた面白い。
あと、その土地ごとの名産品にも着目しているので、読んでいて世界に奥行きを感じる。
- 96