5.0
優しいBL
貧乏学生の太一と難聴の航平、二人の大学生のゆっくりとした優しい恋愛。
航平は難聴になってから伝えることを諦めているところがあり、他人から一歩引いてますが、太一に出逢ったことで、少しづつ変わっていきます。
太一は明るく元気な性格で、航平が作る壁を軽く越えていってしまいます。
あちら側とこちら側、と航平が表現している世界の中で、太一だけが、無視しても、聞こえないフリをしても、追いかけてきて、話しかけてきます。
太一は、航平のノートテイク(講義の内容をノートにまとめるボランティア)を申し出てくれ、自然と二人で過ごす時間が多くなります。
太一はとても素直で、航平に対しても「聞こえないのはお前のせいじゃない」「なんでお前が遠慮しなきゃいけないの?」「聞こえなかったら、何度でも聞き返せばいい」と、一見当たり前のことを言うのですが、その当たり前をできる人はどれだけいるだろう。そう思うと、太一の優しさや偏見のない純粋さに魅力を感じないではいられせん。もちろん、航平もそんな太一に惹かれていきます。
BLが苦手という人でも、楽しめるのではないかと思える内容。
続編も出ているので、たくさんの人に読んでもらいたいお話です。
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