2.0
劣悪な氷の微笑
妖艶な謎の女に、厭世的な性格の公務員である主人公の男が翻弄されてゆく、エロチックサスペンス。
映画で例えると、シャロン・ストーンの「氷の微笑」みたいなジャンル。
なんていうとそれっぽいが、女は、妖艶、というかもう、ただの変態で、冷める。
主人公も、厭世的、というか人間を見下しているだけの愚か者で、冷める。
いつサスペンスになるかと頑張って読んだが、なかなかサスペンスにならず、冷める。
やっとちょっとサスペンスになったかと思ったらろくなサスペンスではなくて、冷める。
結末も雑で投げやりとしか感じられず、冷める。
私は終始、冷めっぱなしで、読み終えたときには、氷の微笑が頬に張りついていた。
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