5.0
最後まで読み、ハッピーエンドに安堵
良作でした。緩急あり、キャラも魅力的。仕掛けも盛り沢山。個人的には野崎と美沙都さんの純愛(唯一の両思い)について、全編の中でも光ってたように感じます。飛行機のシーンは幸せそうすぎて泣けました。あと、野崎と坊っちゃんが実は異母兄弟でお互いが唯一の家族だった仕掛けも後半効いてきます。周陸と坊っちゃんは結局似た者同士だったけど、致命的に違ったのは大切にしたい人がいるかどうかかな?坊っちゃんには野崎がいた。周陸は家族も友達も誰もを簡単に捨てる。お金以外なにもない空っぽの周陸。育てられ方がおかしかったんだろうけど。最初好青年で出てきた周陸がどんどん気味悪い存在となり、最後坊っちゃん&野崎に負けたけどしぶとく立ち上がったものの、死んで臓器とられるぽい気の抜けたシーンはやや痛快。酷いことを痛みも感じずやってきたんだから当然の報いと思ってしまった。
- 58