5.0
星が足りやん
この作品は、自分のことがきらいな、でも特技の効き鼻を生かした青年ジルベールの、料理を通して成長するお話し。なんやけど、料理漫画系統とは違う。彼を取り巻くアパルトマンの住民や、職場で次々と出会う仲間たちとの心の交流は非常に人間味があり、染み込んでくる。とても愛であふれていて、なんていうか…読んだ後自分が少し豊かになってる気がするんよ。
近頃は○○人のこういう言動が云々て取り上げられるとその負の部分に異常な反応が飛び交うちょっと世知辛い現実世界で、「今」どんなにダメでもうまくいってなくても嫌なやつでもその人はそれだけでできていないってことを信じさせてもらえるんよね。
とりあえず読み〜でも良いのでぜひたくさんの人の目に触れてほしい作品です。あと、個人的にカラーの扉絵もすごくええんよね〜思ってます。それと、料理人は個性的な人が多いから飽きないのも魅力的なひとつです。
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