【ネタバレあり】アリスとアマリリスのレビューと感想

お母さんの決断が好き

小沢真理さんの作品が好きでよく読みます。親子愛が溢れていて、だから子供たちがいつも真っ直ぐで優しい、そんな世界にほんわかします。

裕福な家庭で美人のママ、優しいパパと一軒家に暮らしていたのに、パパが借金を作って蒸発してしまう。借金取りに追われて親子(途中で妹産まれて3人で)で逃げ回り…というわりと重めの内容です。

ママが強くてしなやかで好感持てました。
娘には途中イラッとすることもあるけど、それは子供だから仕方ない。
パパはなかなかクズでした。
なので、パパと再会した時のママの決断に拍手。ママの性格をちゃんと表していると思います。
こんな女性に憧れます。

実際、自分の娘婿がこんなことしたら、婿を許さないと思いますし、もっと娘を助けるよう計らいますが、そこはマンガなので…。

ドキドキを通り越して…

イラスト風の表紙だったので、ほのぼのとした話かと思いきや…
ドキドキと言うより、怖かった。
普通よりちょっと優雅に生活していたのに、突然、借金取りから逃げ回る生活に追い込まれるなんて！！
しかも、リズさんが美人だった故に、背負ってしまったという面もあって、気の毒過ぎる😭
何度か、借金取りとのニアミスがあって、昔のアメリカドラマ『24』みたいにドキドキしました。

途中、危機感のないアリスちゃんにイラッとしたりするのも『24』と一緒(笑)
まぁ、子供なんだし、一番の犠牲者でもあるんだから、仕方ないんだけどね…。

そんな中でも、人には恵まれた親子でした。そこにホッとする。

特に隣の郁ちゃんが、世の中をよく知る機転の効く人で良かった。
初動を間違えていたら、どうなっていたかと思うとホントに怖い。

そして、理一君も頑張ったし、案外、榎本も頑張った(笑)

リズもアリスもココも頑張って、回りの人々も頑張って、報われて良かった。ほっとしました。

パパは…何なんだ(怒)
どうせ逃げるんだったら、大事な妻や娘を連れて行けや((｀Δ´))
結局、自分のダメな姿は見せたくない…というええカッコしいだったのかな…残念な奴。

小沢真里さんの作品は好きで昔から単行本を揃えてました。
この作品はめちゃコミで知って、無料分まで読みました。
ほのぼのという作品ではなくて、借金取りに追われるっていうドキドキした作品でした。
アリスのおとぼけにちょっとイラッとなったり、でもよくわからない子供だから仕方ないかって思うとこもあり、リズママの頑張りに応援したくなります。

本当にオススメです！

ハラハラドキドキの展開にあっという間に読み終わりました。突然の不幸に負けずに娘を守るお母さんの強さも、子供ながらに運命を受け入れて頑張るけなげなありすも応援したくなります。最後はハッピーエンドであたたかい涙を流せました。自分も前向きに頑張ろうという勇気のもらえる作品、超オススメです！

続きが気になる〜。
無料分読んでおもしろすぎる。
というか表紙のかわいい感じで、ほんわかほのぼのとした話しかと思いきや、倒産、借金、失踪ってすごい展開！
絵がかわいすぎるのに、ストーリーは結構シリアスだ！

感無量

こんな素敵な作品、なんでもっと早く読まなかったのか、、

かわいらしい表紙と裏腹に結構シリアス・ハラハラの連続で泣いたり笑ったりの大忙しで、一気読みしてしまいましたが、納得の結末。
今は胸がぽかぽかです。

たくさんの方々に読んで温まっていただきたい。

読み始めたばかり

他の方も書いていましたが、表紙とタイトルに惹かれて読み始めましたがちょっと違う展開。
ありすちゃんの名前の由来から始まってパパとママの若い頃の話をした、いい感じの次の日にパパいなくなる？はい？ってなりました。
続き読むの怖いなー。

幼い

絵柄で惑わされがちですが、娘のありすの精神年齢・思慮の深さがとても小5とは思えない程低いです。
実はしっかりしている母親との対比なのか、それともしっかりしていく過程を描く為の伏線なのかわかりませんが、同じ年頃に現実の厳しさに晒されていた当方からすると絵空事過ぎて続きを読む気になれませんでした。

私自身も子どもの頃に父親の経営する会社の倒産、大人になってからは夫の一時失踪を経験しています。子どもを守るため変わることを躊躇わないママの気持ちも、変化を受け入れられない子どもの気持ちもとてもリアルで、読んでいてつらいくらいでした。

やわらかくて可愛い絵柄で描かれています。
冒頭の親子3人の場面が穏やかで優しい雰囲気に包まれているからこそ
翌日から唐突に始まった過酷な日々が余計に際立ちました。
お父さんと再会はしますが復縁はしないというお母さんの選択に
この作品の意気を感じました。