5.0
限界の果てにあるもの
映画『SAW』をふと思い出しました、こちらは痛みではなく過剰なまでの快楽ですが。
一度は死を覚悟した人間が、拘○され極限
状態に置かれた場合どうなるのか。迫真の描写力ゆえに(これはほんとに凄いです)確かに人を選ぶかもしれませんが。
自由を奪われ管理され、恐れと屈辱を与えられ続けることによって根元的な本能が呼び起こされるものなのか、そしてそれこそが攻め側の、とりあえずは目的だったのかもしれません。
そしてこの攻めも、言動からなかなかにまともな感覚を備えた人間であることが伺われ、そうなると一見反人道的に見えるこれらの行為も、明確な理由あってのものであり、突き詰めれば情あっての、計算され尽くした行為なのだと理解できます。
ハードさだけで判断して欲しくはない深い内容です。
追い込んで追い込んでようやく、ああここまで来たかと安堵できるところまで読みました。
まだ色々謎は残されていて先が気になる作品です。
- 2