【ネタバレあり】違国日記のレビューと感想

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  1. 評価:5.000 5.0

    人間ってめんどうなもの

    不器用な女性が、勢いで姪を引き取って共同生活をする話…と聞くと何てことないのですが、一度読み始めると続きが気になって止まりませんでした。
    小説家という職業柄、自己の世界を確立している槙生に対して、多感な15歳の朝は、苛立ち、迷い、揺れ動きます。
    その対立かと思いきや、槙生のほうも朝の遠慮のない言動や、未成年を庇護するという初の経験を通じて、構築したと思っていた自分の殻ががらがらと崩れていき、不仲だった姉や別れた恋人との関係性をも見直すことになります。
    そればかりか、その姉や恋人など彼女ら二人を取り巻く人々それぞれに苦悩があり、裏面があり、秘密があるのをチラ見せされながら進むため、この人間関係がどうなるのか、下世話な興味もあって読み進めてしまうのですが、決してドロドロした感じはありません。
    むしろ人間同士のつながりの繊細さが印象に残ります。

    by MzHud
    • 8
  2. 評価:5.000 5.0

    タイトルに興味がわきました

    今まで読んだことないタイプの作品(絵もストーリーも)でした。
    姉が亡くなって姪を引き取ったところからお話が始まります。
    マキちゃんのハッキリ言うことは言う(姉がきらいだったとか)感じが全然イヤではなく、
    姪の朝ちゃんもとても素直というか真っすぐな感じが気持ちがいいと思いました。
    マキちゃんの友人や元カレとの感じもいい感じの付き合いで、
    マウンティングみたいなことや、マイナスな感情なものがなくて読んでいて疲れません。

    • 6
  3. 評価:5.000 5.0

    NEW
    深い!

    朝が思春期の中で両親の死と向き合おうとする姿が悲しいけど、強くなっていく姿がとても繊細に描かれてます。まきおの言葉はとても深くて、自分にも響くこともあってすごく深い漫画だと思いました!

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    ただ静かな、小説のような

    漫画なのに小説を読んでいるような、淡々と静かな気持ちになれる作品。両親を事故で一気に失った女子高生・朝と、朝を引き取ることになった小説家・槙生のふたり暮らしは、ふたりの性格や感覚の違いから衝突もしばしば。でもその中で次第に他人を学んでいく、あるいは自分を見つめていくふたり。ただひたすら読み進めたくなる作品です。

    by 匿名希望
    • 6
  5. 評価:4.000 4.0

    過去に何が?

    実姉夫婦が不慮の事故に遇い、たらい回しになりそうになった姪っこを引き取って暮らす話。私には姉妹ともいないから同性が兄弟がどういうものかわからないのだけど、よほど過去にお姉さんから傷つくことを言われたのか、いつも威圧的な態度だったのか、これから明かされるのかな?肉親だから拗らせると根深いものがありそう。そのために、どうしても姪の後ろに姉がちらつく苦しみ。これからが気になります。

    by 匿名希望
    • 3
  6. 評価:5.000 5.0

    なかなか他に例を見ない秀作

    良いと聞いて読み始めましたが、正直最初はなかなか世界観に入り込めず読むのを挫折しそうにもなりました。

    良くも悪くも独特の雰囲気で始まり、主人公の槙生と両親を事故で亡くした姪っ子の朝との生活の様子を、ゆっくりと丁寧に描き始められています。

    児童小説家の槙生は、自分の生育環境の中で特に姉とはうまくいってはいなかった。その過去の記憶が度々思い出されます。

    一方の朝は、これまでさほど関わりの無かった叔母に、両親を失ったことで引き取られる事になり一緒の生活が始まるけれど、母親が残した日記や、槙生からの話、父親のことを知りたいという気持ち、自分は愛されていたのか?という疑問など、色々な心情が描かれています。

    主にこの2人の関わりを中心に物語は進みますが、2人をとりまく人々もまた心にそれぞれ抱えているものがあって、そこも丁寧に描かれています。

    槙生の主に朝にかける言葉達の意味が、すごくすごく深くて、なかなかそのような発言が出来る人は現実では私の周りには思い当たらないので、この作品を読めて良かったです。

    その槙生とのやり取りで多感な朝が、どんどん成長していく姿は本当に感慨深いものがあります。

    朝が両親を失ったことは本当に悲しく残念なことではあるけれど、1人になった朝を引き取って一緒に生活してくれたのが槙生で本当に良かったなと思いました。

    気付いたら一気に読み進んでいました〜。

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    面白いし、主人公が魅力的。

    主人公が魅力的。
    こんなふうに対等に15歳の子と向き合えるのは素敵だ。
    他の登場人物もまた優しくて素敵。
    決して人を傷つけない言葉の数々が、どんどん物語にのめり込ませる。
    家ではすっぴんで、外では服装がちゃんとしてメイクもするところは、似たものを感じた。
    人と生活するのが苦手なとこも、掃除が苦手なとこも、人間関係が怖がりながらのところも近いし、なんだか馴染む作品だ。
    なぜか主人公を見ていると知り合いを思い出すのも不思議。
    人と対等に接しようとする姿勢が同じなのかな。
    無料分は読み終わり、これからがどうなっていくのか、楽しみな作品がまた一つ増えて嬉しいです。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    ティモンディの前田さんがテレビで紹介していたので読んでみました。
    人見知り小説家と、突然両親を亡くした人懐こい朝ちゃんが、一緒に暮らすことになるお話。
    人と関わりたくないっていうのは、人を傷つけたくない(自分がかつて、姉に色々言われて傷ついた)からなのかな?と思うのですが、そんな姉の子を、勢いでひきとる事になり。お互いに違う価値観を持っているけれど尊重して、歩み寄ろうとする所や、言葉に深みを感じて、どんどん読める作品です。

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    高校生の朝と、小説家の槙生の話。
    事故で両親を亡くしてしまう朝と、姪を引き取ることになったちょっとコミュ障というか人付き合いが苦手な槙生。2人の設定は現実によくあることではないけれど、でも2人が暮らしの中で感じたり悩んだりすることは、それは性格や生い立ちや立場や状況に関係なく、だれでもが考え得ることで、自分にも当てはめて読み込んでいます。
    槙生が元カレさんとヨリを戻す?ような回が好きです。付き合っていた頃の自分の言動を後悔というか反省?して、改めて大切な人だなぁと思う気持ちとか、キスしたいと思っていることを自覚しちゃうこととか、槙生ちゃん可愛いなぁと思いました。
    あと、弁護士の先生が『さんかく窓の…』の冷川さんのような正統派の男前で顔が大好きです。

    by 匿名希望
    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    自立した叔母と姪…なのかな

    主人公朝は、両親が突然の事故で同時に亡くなって、お母さんの妹の慎生ちゃんに引き取られる。
    勢いで引き取った慎生ちゃんは、愛情はない、とハッキリ朝に言ってしまったりと、他人の気持ちに思いを馳せるのが苦手そうだけど、伝えなければって思う事は時間をとって説明してくれたり、なんだかんだとても優しい人。
    今のところ、冒頭の大事件(両親の死)のあとは日常の中のモヤモヤだったり、ちょっとした喜びだったりを切り取って、解決したりしなかったり。それが心地良い漫画。
    朝が高3の時から物語が始まって、中3の事故からの時間をなぞってる感じなので、その間、朝と慎生ちゃんがどんな生活を送って関係を作ってきたのかとても気になる。

    • 0
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