5.0
等身大のドラマ
あの日原子爆弾によって壊され、またその後も壊され続けていったのは、普通の人々の普通の日常だったのだということを思い知らされます。今与えられている日々を感謝し、もう二度と戦争に加担しない国であるようにと願います。
「桜の国」で、広島に出かけていったお父さんが川辺で話を聞いていたのは打越さんですよね?彼のその後の人生がどんなだったのか、想像を掻き立てられます。よい場面だと思いました。
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あの日原子爆弾によって壊され、またその後も壊され続けていったのは、普通の人々の普通の日常だったのだということを思い知らされます。今与えられている日々を感謝し、もう二度と戦争に加担しない国であるようにと願います。
「桜の国」で、広島に出かけていったお父さんが川辺で話を聞いていたのは打越さんですよね?彼のその後の人生がどんなだったのか、想像を掻き立てられます。よい場面だと思いました。
「この世界の片隅に」同様、戦争が市民目線でわかりやすく描かれています。
何年、何十年と時が経っても、原爆で苦しんで亡くなっている人がいる事。
好きで被爆した人なんていないのに、被爆者として差別されてしまう現実。
何の罪もない人達が、普通の幸せすら手に入らないで、
戦争が残していった罪の大きさに愕然とします。
この作品は、終戦から何世代にも渡って描かれています。
4話までがとにかく切なくて悲しかったです。
でも、そこからまた始まるのです。
最後に全部の話しが繋がる。
戦争ものの話しは苦手だった私ですが、この方の作品は嫌な残りが感じないです。
ですが、作品の中のそれぞれの方達の気持ちがちゃんと描かれている。
私も体験した事のない戦争…
戦争は終わったらおしまいではないんだと痛感させられた作品です。
76年前に終戦を迎えた今現在も尚、戦争の傷跡や原爆症の後遺症に悩まされている方もいらっしゃいます。
終戦を迎えたからとの理由で綺麗に片付いてしまう程そんな生温いものではありません。
戦争を体験された方の平均年齢は80歳以上、
何時の日か戦争を体験された方のいない未来が
必ずしも訪れます。
76年前の事実を風化させない事が私達に出来る最低限の使命です。
理想論でしかありませんが、人道的ではない残酷な核兵器や戦争が全ての国からなくなり、何処の国にも平和が訪れます様に。
1人でも多くの方に「この世界の片隅に」という素晴らしい作品に出会えます様に。
私は戦争を知らない世代です。
戦争という行為は確かに70年前に終わっています。
それでも経験した方たちの中では、ずっと終わらない思いがあるのだと気づかされました。
そして直接経験していなくても、差別されてしまったり、気にしてしまうこともあるのだと気づかされました。
戦争は二度と起こしてはいけない。
忘れたり、風化させてはいけないと思いました。
「ヒロシマ」を描いた漫画というと、「はだしのゲン」などが有名です。原爆投下の模様を後世に伝える役割を担っていますが、その後の、日常がこちらの作品では描き出されています。
たんたんとしているがゆえに、いっそう原爆の怖さが浮き彫りになり、とても考えさせられます。
映画になった「この世界の片隅に」も合わせてオススメしたいと思います。
戦争が終わって70年以上経過し、広島ですら原子爆弾の落ちた日や時間が言えない子供が増えていると聞きます。ましてや多地域では、原爆の話をする機会さえないでしょう。ごくごく普通の人たちが苦しめられたこと、そしてそれが今にも繋がっているということを忘れてはいけない。この漫画を読んで学びました。
無料分だけ読ませていただきました。途中に出てきた文章に、分かっているのは誰かに死を望まれていたこと(表現は変えています)、とあり、これにかなりの衝撃をうけました。恥ずかしながらこの感覚は今までに想像したこともありませんでした。
こうの史代先生の作品は、アニメ化されたこの世界の片隅にがものすごく有名だけれど、私はそれがアニメ化される前にこの漫画に先に出会って、身を打ちのめされる衝撃だった
日常からあの日のことを思い出しては苦しむ主人公
草が手のように描写されるシーン、そして最期の台詞だけのコマ達は幼心に印象強く残った
日本人として、人間として必要な記憶であり、記録だと思う。
淡々とした絵の中にも激しく揺さぶられるような表現があり、とても心に入って来易い内容。これは本として購入する事に決めた。
自分の子供や孫にも継承していきたい。
あと、政府の方々。是非ご一読を。