みんなのレビューと感想「[小説]王太子は聖女に狂う」（ネタバレ非表示）

外堀を埋められていた聖女

ネタバレ レビューを表示する

センセーショナルな始まりから、聖女を散らす背徳感と独占欲。ドキドキする展開です。
多くの葛藤、紆余曲折を経て、心の安寧を勝ち取り、ハッピーエンドが訪れます。

エロスは少なめ。
前半はエジュリー、中盤は王子様の苦しみ、後半は癒しラブと、うまく分かれている構成に思いました。

前世では、清いままの夫婦だった二人。親愛の情は深かったのでしょうが、転生し、愛し合いたいと願うほどの絆があまり読み取れず。もっと前世でのラブストーリーがあったらより面白かったかな。
また、鴉の話など詰め込みすぎて、逆に咀嚼しにくく。星の数を減らしてしまいました。

いっきよみー

ネタバレ レビューを表示する

一気に読んじゃった。評価低めでしたが、私は満足よ。王子だけじゃない。いやむしろ前世気にしすぎなのは聖女です！さすが10歳差。王子の方が包容力がありましたね。

でも着地点が難しかったですー。過去との決別の仕方？まー王子はもろもろ受け入れた感じでしたよね。きっかけはどうあれイオの顔はもう分からなくて聖女を愛してるって認めてる。
逆に聖女。まさかの従兄弟にぶっちゃけて、叱咤され、自分の気持ちに気づく！ぶっちゃけたねー。。
紆余曲折あって幸せ！

一個気になる発言がありましたね。和解した庭で王子が「見た夢はイオの死後ですか？」という確認の言葉。
まだ何か爆弾を予感させました。。。

あと、王子の話し方がツンっぽくてよかった。嫌ですとかダメですとか逃しませんとか。キュンキュンです。

ほんと、難しい話でしたが、ユウリの覚悟を知ったときは意外でした。そして最後孤独死なんて。

読みごたえたっぷりの作品です。前世の記憶に影響されて、、、
かなりヒーロー病んでましたが、ヒロインが健気でした。