精神科ナースになったわけ

あらすじ

普通のOLだった主人公が、母親の病死による悲しみのせいで、心のコントロールが利かなくなり、通勤中に横入りの男に無意識に肘鉄をくらわしトラブルに。完全に平常心を失っていた自分に驚き、こうも簡単に壊れてしまう「人の心」興味を持つように。そして仕事を辞め、看護師の資格を取り、「精神科」で働くことを決意。しかし身体のケガや病気のように目で見て明らかではない精神の病を抱える患者たちとの日々は想像以上に大変で忍耐力のいることだった。──私がそうだったように、誰だって平常心でいられない時もある。”おかしい”と”おかしくない”の境界線はいったいどこにあるのか。──実際の病院、看護師さんへの取材に基づき描く、初の精神科ナースコミックエッセイ。

  1. まとめ買い
    一覧の使い方
    :話コメントを表示する

    まとめ買いは会員限定の機能です

  2. 011話 コメント4
    精神科ナースになったわけ(11)
    77pt
  3. 012話 コメント2
    精神科ナースになったわけ(12)
    77pt
  4. 013話 コメント4
    精神科ナースになったわけ(13)
    77pt
/13話へ

入荷お知らせ設定

機能について

入荷お知らせをONにした作品の続話/作家の新着入荷をお知らせする便利な機能です。ご利用にはログインが必要です。

みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    かなりリアルだった…

    私も精神科ナースの端くれです。

    描かれている精神科病棟は、かなりリアルだと思いますが、同時に、一部の意識の高い病院だともいえます。末端ではいろいろ報道でも取り沙汰されるレベルのところもあるのです。精神科ほど、トップの考え方がモロに医療や看護に現れる病院はないんじゃないかな…(うちの病院は…ね…)。

    この作品のように、違う視点から患者さんを看れるってほんとはかなりすごいことなんです。ある意味これが精神科看護の技。動揺しながらも、どこか冷静に淡々と自分を俯瞰して見ることができる主人公は、実はすごい感性と努力の看護師です。

    by 匿名希望
    • 86
  2. 評価:5.000 5.0

    偶然死なずにいる自分

    ネタバレ レビューを表示する

    親しい友人が鬱で自死を選びました。
    彼女は看護士だったし、周りもまさか自ら死を選ぶなんて考えられないような、明るく、人の事によく気がつく人でした。

    どうして自分は気づかなかったのか、何もしてあげられなかったのか、辛さを打ち明けてくれなかったのか…考えて眠れぬ日々が続きました。
    そんな時にこの漫画を読みました。

    この漫画では後半、自死を選び実行してしまった人、自殺願望がある人、両方が出て来ます。
    前者は自分の気持ちさえ隠して完璧に居なくなってしまった(奥さん曰く「卑怯者」)。
    後者は、自分がここにいるんだと命をかけて知らしめている、本当は生きたい人。
    彼女はどっちだったんだろう?
    作者の言う「身体を心が越えてしまう瞬間」がもしかしたら彼女の身にも起こってしまったのかもしれません。
    その時に第三者の声があったなら、もしかしたら彼女も死なずに済んだかもしれない…。

    きっと紙一重で生きている人は沢山いて、自分もたまたま長らえているだけかも知れません。
    偶然生きてて欲しかったです。

    by 匿名希望
    • 34
  3. 評価:5.000 5.0

    すっっごい興味深い!!

    ネタバレ レビューを表示する

    こういうタイプの絵や、話が好きなので、興味本位でまず、無料からお試し…
    一気に読み進めてしまいました。
    ポイント足りなーい!!と思うほど!!

    普段から自分でも悩むことのある人間関係や自分の感情。肯定も否定もしない。とか、実際精神科、となると身構えるものの、第1話の患者さん。脳みそが出てきちゃうから。と帽子をかぶってる人。でもその話を読んで、一回帽子を取って見ませんか?脳みそ、出てこないかも。というセリフに感動しました…

    そっかー、。出てくるわけないぢゃん!!と言う前にまずその患者さんにはその現実があるということを理解する。それで苦しんでる。というのをちゃんとわかれば、自分の感情だけで一日が終わることもないのかな…と。すごくすごく、考えさせられました。


    絵の感じも私は好きです。ユーモアもあって、読みやすいです。クスッとくる場面もあって、最後まで読み斬りたいです。

    • 26
  4. 評価:4.000 4.0

    正常と異常の間で

    昔、「カッコーの巣の上で」という映画を観た。
    雑に言えば、正常と異常の境界を問いかけるような映画だった。
    それを、思い出した。

    作者自身の経験から、精神科のリアルな日常が語られる。
    この「リアル」がよかった。
    本作の「リアル」は、「取材」ではなく、「経験」した人間にしか語れない種類のものだ。
    つまり、「出来事」が正確である、というだけのリアリティーではなく、現実に対峙した人間(作者)が何をどう受け止め、考え、感じたか、というリアリティーである。

    素晴らしいのは作者の位置づけで、彼女はただの「ナース」でもなければ「観察者」でもない。
    彼女はおそらく、「ちょっと何かが違えば、私もここにいたかもしれない」という意識で、絶えず患者に接している。
    だから、彼女の分析は、客観的でありながら、決して冷たくはない。
    「正常」サイドから「異常」を描く、というスタンスではない。
    彼女自身が、はじめから正常と異常の間に立っている。
    だから、精神科の患者たちを、あまりに普通に「同じ人間」としてフラットに見ることが出来ている。
    そういう印象を受けた。

    正常と異常の間に、自分は、立っていた。
    その境界をまたいだ経験をした。
    それこそが、彼女が「精神科ナースになったわけ」なのだろうし、ことによると、彼女にとってこの仕事は、天職と呼べるかもしれない、と思った。

    その、少し危うい、でも正直で真っ当で、自分を偽らない立ち位置が、私は好きであった。

    by roka
    • 14
  5. 評価:4.000 4.0

    ネタバレ レビューを表示する

    異色な看護師さんだと思います。
    精神科を自ら希望するあたり、熱血系の人を救いたい!的な人かと思いきやそうではなく、感情の並みが穏やかで冷静に患者を知ろうとし、寄り添い、こんな看護師さん素敵だと思いました。
    人の表面の行動だけで決めつけてはいけない、理由がその人なりあるとゆうような台詞が心に残りました。

    • 15

すべてのレビューを見る(1806件)

みんなが読んでるおすすめコミック

最近チェックした作品

>

Loading

おすすめ無料連載作品

    Loading

迷ったら無料で読めるこの作品!

新たな才能を発掘!注目の投稿漫画

おすすめ特集

>