みんなのレビューと感想「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」(ネタバレ非表示)

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  1. 評価:5.000 5.0

    心も絆も破壊する宗教、もはやこれは虐待だ

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    知人(故人)の娘さんがこの漫画に描かれている宗教に入信してしまって嫌な思いをした事情を聞かされてきたが、ここまでひどいとは知らなかった。
    思い出したくないことだったにも関わらず、漫画にして世に知らしめた作者の功績は大きい。

    読んでいて、この母親に腹が立ってきた。
    我が子を世間から疎外されるように育てているが、なぜそれが自我の発達に有害であることに気がつかないのか?
    子供を●禁しているのと同じではないか。

    死後に楽園に行けると信じているようだが、良い歳の大人がなぜ誰も見たことのない話を何の疑問も感じずに素直に信じ込めるのか。
    この母親に必要なのは宗教による救いではなく、医療ではないのか。

    一番辛く感じたのは、好きになってくれた人とは宗教のために別れて、その後教義に反抗するために好きでもない人と肉体関係になる場面だ。
    この作者は何をするにしても普通の人の倍は苦しまなくてはならない。
    それは行動を決めるとき、普通の人なら自分の意志で思考するが、この作者はその前に、立ち塞がる教義に従うか反抗するかという選択をしなくてはならないという苦労があるからだ。

    自我の確立ができていない子供に、特殊な教義による洗脳まがいの教育は虐待だ。行政による関与も必要だと感じた。

    by 匿名希望
    • 128
  2. 評価:5.000 5.0

    私もこの宗教に振り回されました

    この作者さんはこの作品に描いた宗教の実情、そういう親の元での生活をありありと表現していると思いました。私の親もこの宗教に入信し、私自身も振り回されました。実はあのとき熱心な信者だったあの人も本当の自分のしたいこと、気持ちなど素直に表現できなくなっていたのかなと、この作品は想像させてくれます。私もこの宗教を完全に振り切ったのですが、私のきっかけは大学に興味ある学問を見つけて進学したいと宣言したときの対立かなと思う。この宗教では高等教育を推奨していなくて、大学進学は好ましくないとされていたこともあってなのだけど。これで大切な高校時代がめちゃくちゃになったと思う。最後にはある「兄弟」がうちに来て受験勉強のじゃまをしたりでさんざんだった。まあでも、この作品では扱ってなかったけど、親が入信したきっかけとかそんなところも解ればいいのだけどと思う。それはそれとしてこの宗教の問題を指摘した優れたノンフィクションだと、私は評価します。

    • 79
  3. 評価:5.000 5.0

    うちも同じです。

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    私も同じ環境で育ちました。
    いろいろ、思い出してしまいました。
    私は母が未だに許せません。
    母に背くもんなら、あなたの為と言う名の暴力が待っていました。暴力が怖いから言うことを聞いていました。
    母は自宅で会合を開いてました。
    私に手術が必要な時、先生の前で手術同意書と輸血同意書を母は破り捨てました。
    母らしいことをしてもらった記憶は全くありません。母は宗教でランクを上げるのに必死でした。
    私は母から離れるため引越を繰り返したり、電話番号も職場も変え連絡を取れないようにしています。
    私の姉もトラウマで苦しんでいます。
    父は普通の人です。
    父はお金の管理を母に託していたため、独身の頃に買った土地と家の権利書を母が勝手に宗教にわたしたり、退職金も母が宗教にあげてしまいました。
    宗教の方、一度読んで欲しいです。
    科学的根拠でハルマゲドンや楽園を説明してください。

    by 匿名希望
    • 71
  4. 評価:3.000 3.0

    虐待

    昔、クラスにこういう新興宗教の子がいたのを思い出しました。
    休みの日は朝早くから親と一緒に家々を回り、学校でレクリエーションをやっている間は何の理由からか参加出来ず、教室の隅で自習していました。
    気になって見るとやっぱり中に入りたいのか、チラチラ見ていて可哀想でした。
    大人になって自分の意思で宗教をやるなら好きにすれば良い。
    でも子供に強制させるのは違うのでは?
    いじめられるしここの親は何考えてんのかと子供ながらに思ったのを思い出しました。
    立派な虐待だと思います。
    しかし何でこんなのが無くならないのかな。
    子供が可哀想です。

    • 71
  5. 評価:5.000 5.0

    エホバの証人のことだよね?

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    レビューで「お坊さんがお説教」「1日に何度もお経唱える」ってかいてる人もいたけどエホバの証人はそんなことしないよ。

    母は私が年中ぐらいのときに入信した。父は「俺に勧めないなら好きにしていい」って人で年に2回ぐらいある大会にいくお金も出してくれたし、日曜の王国会館での集会に送り迎えしてくれたこともある。平日夜7時~9時頃までどこかの自宅でするんだけどウチも場所提供するの許してた。
    集会では配布される書物を音読したり質問に答えると誉められて嬉しかったし、勉強会が終わったあと皆でお菓子食べながら雑談するのが楽しかった。
    王国会館では小学生には難しい話が3hぐらい休憩なしであるんだけど疲れて眠くなっちゃうんだ。そうするとトイレに連れてかれて自分でパンツおろして母にホースやベルトで何度もお尻を叩かれるんだ。痛い目に合うのわかってて自分でパンツおろしてお尻を母に向けるって動作が恐怖で毎回震えてた。懇願しても許してもらえなくて辛かった。でも3歳ぐらい~小学5年までの子達はみんなされてたからそれが当たり前になってた。
    平日の集まりのときは手の甲を定規でよく叩かれてたなー。定規折れたりもしてたからかなり強く叩かれてたんだと思う。

    学校ではやっちゃいけないことが多くて疎外感感じてた。一人だけ皆とは違う行動をしなくちゃいけなくてその時間は泣きたかった。日曜の集まりで讚美歌を歌うからか歌は上手かったらしく私も弟も合唱コンクールに出れたのは嬉しかったな。

    悪い言葉は使ったらダメで小学3年のときに初めて「バカ」って言ったときは罪悪感で震えがとまらなかった。でもその数日後に母がテレビに向かって「バカじゃないの」って言ってて衝撃受けた。そこから少しずつ不信感が芽生えたなぁ。

    奉仕にも同い年の子と一緒に行ってた。誉められるから。
    バプテスマも受けた。誉められるから。

    いろいろ端折るけど母のダブルススタンダードが積み重なって集会行かなくなって母のようになりたくなさすぎて派遣でいろんな所に行って反抗するために初体験は黒人としてその後ヤーサンと付き合ってた。その間にタバコとギャンブル覚えてアダルトグッズ販売店で働いたり風俗したりした。全部自分がしたいからではなく反抗するために。

    でも、エホバは存在してるって認識はなくならない。苦しい。

    by 匿名希望
    • 56
  6. 評価:5.000 5.0

    昔、クラスにも居ました。

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    小学校のころ、何人かクラスに居ました。学校全体では10人近く。

    学校行事はことごとく不参加。いつも、沈んだ顔をして、隅に座って居たのを思い出しました。

    まさにこの物語の主人公と同じ、同級生の私の家へも何度か訪問に来ていました。
    その親子は、今でも数年に一度我が家へ来ています。都度お断りしていますが…。

    子供の頃は暗い顔で母親に付き合っていた同級生が、大人になってニコニコして勧誘活動を続けている。
    自分で決断したのだろうが、主人公とは違い、活動を続けている姿を見ると…

    差別的かもしれませんが、
    「洗脳」
    の二文字が浮かびます。

    身近にあっても、足を踏み入れなければわからない世界。
    勇気を持って発信してくれた著者に、感謝です。

    救われる方は、沢山いると思います。

    by 匿名希望
    • 47
  7. 評価:4.000 4.0

    ツラい漫画

    子供って常にお母さんが好きでお母さんに嫌われたくないからお母さんの喜ぶ事をしようとしますよね。痛くて嫌なのに「ありがとうございました」と言って笑う作者の気持ちが切ないです。
    私は身近にこの宗教の人がいないので、逆に宗教をもつ人は比較的善良な奉仕や犠牲の気持ちの強い人達だと思っていたので、鞭で子供をぶったりするなんて信じられませんでした。ショックです。選民意識というか、自分達だけ助けて貰えると本気で信じているのが不思議です。
    いろんな意味で、衝撃でした。つらすぎ辛すぎる。

    • 43
  8. 評価:5.000 5.0

    どこも同じ

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    私の友達がこの宗教で10代の青春を奪われたと聞きました。鞭とか体罰的なのはなかったみたいですがあとは全て漫画の通り。小学校時代はなんの行事にも参加できず地域の子供会ですら行かせてもらえず一人ぼっちで寂しかったそうです。
    高校生の時に好きな人が出来ましたがエホバの人以外とは結婚出来ないと言われ、初めてそこで止めたいと反発しました。
    退信出来たのは卒業してからだそうで、それは壮絶な修羅場だったと言ってました。

    私は入る気なんかなかったですが、別の新興宗教に主人の母親に騙されて入信してしまいました。仕方ないのでなぁなぁでやり過ごしてましたが、昨年子供が産まれた時に初めて宗教の恐ろしさを知りました。

    元々信じたい人は信じれば良い、私は何も入らないってスタンスだったんですが、子供ができて神様に祈願しに行くというので申込書に名前を書いたらそれが入信書でした。。。知ったのは旦那さんから信者カード来たけど入ったの?と言われて知りました。
    そこまでは良かったけど義両親から子供も入信するのよと言われて断固拒否をしてから一年。毎回神様の話から子供の話になります。大人になって本人が入りたいと言うまでは入れるつもりはない!と言ってるんですが、人がトイレに行ってるときなどにお祈りの言葉や神様の名前を唱えてるのを聞き、正直とても怖くなりました。
    二人目が欲しいけどもし預けたら入信させられる、、帰って来て祈りの言葉を子供が覚えてたら……と思うと怖くて怖くて。
    【この子は素敵な目をしている。神様に選ばれた子なんだから感謝して神の子にしないと】と言って入信させようとする。
    子供の名前まで協会に付けられそうになったりもしました。
    本当に怖いのは何を言っても通じないところ。
    あなたは分かってない。神様のところで勉強が必要ね!とか、この子が無事に産まれたのもご加護があってのこと!とか。全て神様のおかげでまたそれが良いと思って行動していること。

    なんで強要するのかなぁ。
    自分が信じたいならそれでいいじゃん。
    他の宗教は悪だから!みたいな教え、子供に良くないのにさ、差別はダメよ!なんて言いながらうちの神様が一番なのよと言ってくる。

    病院に精神科ではなく宗教科も作ってもらいたいよ。。。

    by 匿名希望
    • 40
  9. 評価:4.000 4.0

    希望

    最初に白状するが、私は、現代の日本の多くの宗教に対しては、かなりの嫌悪感を抱いている。
    それは、多分に偏見に基づく。
    だから、ちょっと申し訳ないとも思う。
    けれどこの嫌悪感は、いくつかの決定的な経験と、それにまつわる私の強い怒りから、長い年月に渡って形成されたものであり、今ではほとんど生理的なレベルに達していて、もう一生変えられないと思う。

    以前、妻がこんなことを言っていた。
    「もし、宗教を強く信じる親のもとに自分が生まれていたら、と考えると、それがこの世で一番怖いことかもしれない」と。

    妻は、二つの意味で言ったのだと思う。
    ひとつは、自分の人生が、宗教によって制約・束縛される恐怖。
    これは、要するに「やりたいことがやれない」というレベルの話だ。
    もうひとつは、自分の人生の自由が、宗教によって制約されている異常(だと私は思う)さにすら気づけないかもしれない、という恐怖。
    こっちの方が、より、怖い。

    私は、妻に言った。
    もし、そういう家庭に生まれても、あなたはきっと、気づけたと思うよ、逃げ出せたと思うよ、と。
    俺もその自信あるよ、と。

    嘘ではなかった。
    でも、本当に、そうだろうか?

    この漫画の作者のような家庭に育った人間が宗教から抜け出すには、文字どおり、かなりの年月に渡る自分の人生を「無駄にする」覚悟がなければ、無理だ。
    どうであれ、それまでの人生が「間違っていた」のだ、と認めることは、決して易しくない。
    人間は誰だって、積み上げたものを否定したくない。

    だから、この漫画の作者の決断には、本当に胸が熱くなった。
    こういう種類の人生から抜け出した人の証言に、初めて出会った。
    そして、希望を抱いた。
    この世には、自分が望んだわけでもない宗教の囲いの中に生まれ、そこから抜け出せずに一生を終える人が、いくらでもいる(それが不幸であるかは難しいけれど…)。
    でも、自由の風を感じて、それに憧れて、信じて、勇気を持って踏み出す人も、きっと、いるのだ、と。
    そのことについて、作者に、ありがとう、と言いたい。
    その勇気を、意志を、そして、何よりも彼女がつかんだ自由を、私は、心の底から祝福したい。

    by roka
    • 32
  10. 評価:5.000 5.0

    異端

    この宗教がカトリックからもプロテスタントからも正教会からも異端とされ、軽蔑されている理由がよくわかりました。
    鞭打ちなどの児童虐待を信者に強制していたのは知識として知っていましたが、当事者のお話を読んで胸が痛みます。
    幼子と言えど一人の人間。一人の人間として尊重するどころか自分の都合を押し付け利用するのは「信仰」とは言えないと感じました。
    多くの方にこの作品を読んで実態を知って欲しいです。

    • 28
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