みんなのレビューと感想「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」(ネタバレ非表示)

  • お役立ち順
  • ネタバレ無し
  • 全ての評価
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる
  1. 評価:5.000 5.0

    私もこの宗教に振り回されました

    この作者さんはこの作品に描いた宗教の実情、そういう親の元での生活をありありと表現していると思いました。私の親もこの宗教に入信し、私自身も振り回されました。実はあのとき熱心な信者だったあの人も本当の自分のしたいこと、気持ちなど素直に表現できなくなっていたのかなと、この作品は想像させてくれます。私もこの宗教を完全に振り切ったのですが、私のきっかけは大学に興味ある学問を見つけて進学したいと宣言したときの対立かなと思う。この宗教では高等教育を推奨していなくて、大学進学は好ましくないとされていたこともあってなのだけど。これで大切な高校時代がめちゃくちゃになったと思う。最後にはある「兄弟」がうちに来て受験勉強のじゃまをしたりでさんざんだった。まあでも、この作品では扱ってなかったけど、親が入信したきっかけとかそんなところも解ればいいのだけどと思う。それはそれとしてこの宗教の問題を指摘した優れたノンフィクションだと、私は評価します。

    • 79
  2. 評価:3.000 3.0

    虐待

    昔、クラスにこういう新興宗教の子がいたのを思い出しました。
    休みの日は朝早くから親と一緒に家々を回り、学校でレクリエーションをやっている間は何の理由からか参加出来ず、教室の隅で自習していました。
    気になって見るとやっぱり中に入りたいのか、チラチラ見ていて可哀想でした。
    大人になって自分の意思で宗教をやるなら好きにすれば良い。
    でも子供に強制させるのは違うのでは?
    いじめられるしここの親は何考えてんのかと子供ながらに思ったのを思い出しました。
    立派な虐待だと思います。
    しかし何でこんなのが無くならないのかな。
    子供が可哀想です。

    • 71
  3. 評価:4.000 4.0

    ツラい漫画

    子供って常にお母さんが好きでお母さんに嫌われたくないからお母さんの喜ぶ事をしようとしますよね。痛くて嫌なのに「ありがとうございました」と言って笑う作者の気持ちが切ないです。
    私は身近にこの宗教の人がいないので、逆に宗教をもつ人は比較的善良な奉仕や犠牲の気持ちの強い人達だと思っていたので、鞭で子供をぶったりするなんて信じられませんでした。ショックです。選民意識というか、自分達だけ助けて貰えると本気で信じているのが不思議です。
    いろんな意味で、衝撃でした。つらすぎ辛すぎる。

    • 43
  4. 評価:4.000 4.0

    希望

    最初に白状するが、私は、現代の日本の多くの宗教に対しては、かなりの嫌悪感を抱いている。
    それは、多分に偏見に基づく。
    だから、ちょっと申し訳ないとも思う。
    けれどこの嫌悪感は、いくつかの決定的な経験と、それにまつわる私の強い怒りから、長い年月に渡って形成されたものであり、今ではほとんど生理的なレベルに達していて、もう一生変えられないと思う。

    以前、妻がこんなことを言っていた。
    「もし、宗教を強く信じる親のもとに自分が生まれていたら、と考えると、それがこの世で一番怖いことかもしれない」と。

    妻は、二つの意味で言ったのだと思う。
    ひとつは、自分の人生が、宗教によって制約・束縛される恐怖。
    これは、要するに「やりたいことがやれない」というレベルの話だ。
    もうひとつは、自分の人生の自由が、宗教によって制約されている異常(だと私は思う)さにすら気づけないかもしれない、という恐怖。
    こっちの方が、より、怖い。

    私は、妻に言った。
    もし、そういう家庭に生まれても、あなたはきっと、気づけたと思うよ、逃げ出せたと思うよ、と。
    俺もその自信あるよ、と。

    嘘ではなかった。
    でも、本当に、そうだろうか?

    この漫画の作者のような家庭に育った人間が宗教から抜け出すには、文字どおり、かなりの年月に渡る自分の人生を「無駄にする」覚悟がなければ、無理だ。
    どうであれ、それまでの人生が「間違っていた」のだ、と認めることは、決して易しくない。
    人間は誰だって、積み上げたものを否定したくない。

    だから、この漫画の作者の決断には、本当に胸が熱くなった。
    こういう種類の人生から抜け出した人の証言に、初めて出会った。
    そして、希望を抱いた。
    この世には、自分が望んだわけでもない宗教の囲いの中に生まれ、そこから抜け出せずに一生を終える人が、いくらでもいる(それが不幸であるかは難しいけれど…)。
    でも、自由の風を感じて、それに憧れて、信じて、勇気を持って踏み出す人も、きっと、いるのだ、と。
    そのことについて、作者に、ありがとう、と言いたい。
    その勇気を、意志を、そして、何よりも彼女がつかんだ自由を、私は、心の底から祝福したい。

    by roka
    • 32
  5. 評価:5.000 5.0

    異端

    この宗教がカトリックからもプロテスタントからも正教会からも異端とされ、軽蔑されている理由がよくわかりました。
    鞭打ちなどの児童虐待を信者に強制していたのは知識として知っていましたが、当事者のお話を読んで胸が痛みます。
    幼子と言えど一人の人間。一人の人間として尊重するどころか自分の都合を押し付け利用するのは「信仰」とは言えないと感じました。
    多くの方にこの作品を読んで実態を知って欲しいです。

    • 28
  6. 評価:3.000 3.0

    本人はいいと思ってるんだよね

    実家の母が朝早くに集会に出かけていた時期がありました。私も何回か行きました。宗教ではないらしいけど、何かを相談すると必ず「お母さんの習ってる教えだとね・・・」と返されました。
    教えありきで話をされるたびに「私はお母さんの意見を聞いてるのにな・・・」と、モヤモヤしていたことがありました。ただこの漫画と違うのは、子供のスケジュールは守られていたということです。頒布活動などもありましたが、私は強制されませんでした。
    きっと私よりももっとモヤモヤしている子供がいるんだろうな、と漫画を読んで感じました。

    • 15
  7. 評価:4.000 4.0

    こわい

    とてもこわかったです。
    こういう心をコントロールされる世界はほんとにこわい。
    こういう世界には近づきたくないです。身近な人も守りたいな。。。
    まだ最後まで読めていないのですが、(あと2話あります)なんて悲しい子ども時代だろうと思ってしまいました。担任の先生も困ったのではないかなとも思いました。私の友達に、親がとある宗教の信者と思われる方がいるのですが、(友達は信者なのかはわかりません)彼女も複雑な葛藤があるのだろうか、と考えてしまいました。

    • 8
  8. 評価:4.000 4.0

    こんな世界があるんだ

    私の回りにはこういう人がいないので新しい情報ばかりでした。やりたいことができず、好きなものを否定されて捨てられて、好きな人と付き合えず、友達まで作らなくなってしまった作者の苦しみははかり知れません。自分を殺して、お母さんと姉妹の望むことを17歳くらいまで、ひたすら実行してきたわけですよね。宗教から脱退したとはいえ、今後も苦しみは続くのではないでしょうか。彼女が今いくつかわかりませんが、脱退した今のお母さんとのつきあい方や、結婚するときにお母さんは結婚式に来ないのかなど、まだまだ知りたいことがあるので続編を希望します。

    • 6
  9. 評価:3.000 3.0

    衝撃です。

    子どもの頃、クラスにエホバの子がいました。おとなしくて、かわいい子でした。
    校歌を歌ってはいけないので学校行事で校歌斉唱の時は黙っていました。
    看護師の私の母に「エホバの子が救急できて輸血しないと死んでしまうのに親が輸血を拒否して大変。」と聞かされ漠然と「エホバの家に産まれた子はかわいそう」だと思ってましたが、この漫画でエホバの家庭を見て本当にかわいそうだなと悲しくなりました。

    by sarubo
    • 7
  10. 評価:1.000 1.0

    うまく言えませんが…

    私も今は離れていますが二世で育ちましたから作者の気持ちはわかるところがあります。ただこの方のお母様のやり方は少し疑問がありました。私も鞭を受けましたが明らかに嘘をついたり、親に激しく反抗するなどした場合のみで奉仕に行きたくない程度でサタンだなんだとか鞭をされた覚えはありません(^^;熱心さ故かもしれませんが…また大人になって親となった今、ある程度の指針を持って厳しく育てられたことは感謝もしています。しかしながら現実にこのような形で押さえつけられ、信仰が育たないような二世も多くいたのは事実だと思います。うまく言えませんが、二世が皆このかたのように苦しんできたりまるで虐待を受けたかのようにされていたわけではないことは理解していただきたいなと思います。

    by 匿名希望
    • 7
ネタバレ無し:全ての評価 1 - 10件目/全594件

無料の作品

今すぐ読める!無料漫画コーナー