みんなのレビューと感想「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」(ネタバレ非表示)

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  1. 評価:4.000 4.0

    ツラい漫画

    子供って常にお母さんが好きでお母さんに嫌われたくないからお母さんの喜ぶ事をしようとしますよね。痛くて嫌なのに「ありがとうございました」と言って笑う作者の気持ちが切ないです。
    私は身近にこの宗教の人がいないので、逆に宗教をもつ人は比較的善良な奉仕や犠牲の気持ちの強い人達だと思っていたので、鞭で子供をぶったりするなんて信じられませんでした。ショックです。選民意識というか、自分達だけ助けて貰えると本気で信じているのが不思議です。
    いろんな意味で、衝撃でした。つらすぎ辛すぎる。

    • 43
  2. 評価:4.000 4.0

    希望

    最初に白状するが、私は、現代の日本の多くの宗教に対しては、かなりの嫌悪感を抱いている。
    それは、多分に偏見に基づく。
    だから、ちょっと申し訳ないとも思う。
    けれどこの嫌悪感は、いくつかの決定的な経験と、それにまつわる私の強い怒りから、長い年月に渡って形成されたものであり、今ではほとんど生理的なレベルに達していて、もう一生変えられないと思う。

    以前、妻がこんなことを言っていた。
    「もし、宗教を強く信じる親のもとに自分が生まれていたら、と考えると、それがこの世で一番怖いことかもしれない」と。

    妻は、二つの意味で言ったのだと思う。
    ひとつは、自分の人生が、宗教によって制約・束縛される恐怖。
    これは、要するに「やりたいことがやれない」というレベルの話だ。
    もうひとつは、自分の人生の自由が、宗教によって制約されている異常(だと私は思う)さにすら気づけないかもしれない、という恐怖。
    こっちの方が、より、怖い。

    私は、妻に言った。
    もし、そういう家庭に生まれても、あなたはきっと、気づけたと思うよ、逃げ出せたと思うよ、と。
    俺もその自信あるよ、と。

    嘘ではなかった。
    でも、本当に、そうだろうか?

    この漫画の作者のような家庭に育った人間が宗教から抜け出すには、文字どおり、かなりの年月に渡る自分の人生を「無駄にする」覚悟がなければ、無理だ。
    どうであれ、それまでの人生が「間違っていた」のだ、と認めることは、決して易しくない。
    人間は誰だって、積み上げたものを否定したくない。

    だから、この漫画の作者の決断には、本当に胸が熱くなった。
    こういう種類の人生から抜け出した人の証言に、初めて出会った。
    そして、希望を抱いた。
    この世には、自分が望んだわけでもない宗教の囲いの中に生まれ、そこから抜け出せずに一生を終える人が、いくらでもいる(それが不幸であるかは難しいけれど…)。
    でも、自由の風を感じて、それに憧れて、信じて、勇気を持って踏み出す人も、きっと、いるのだ、と。
    そのことについて、作者に、ありがとう、と言いたい。
    その勇気を、意志を、そして、何よりも彼女がつかんだ自由を、私は、心の底から祝福したい。

    by roka
    • 32
  3. 評価:4.000 4.0

    私も

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    同じ経験を持つものです。
    母親は作者さんのお母さん程
    ではなかったですが、両親共信じていて子どもの頃はそれが普通のことだったので何も思いませんでしたが、学校に行き始めやれないことが多いことが本当に恥ずかしく嫌でした。中学生になり好きな子ができ恋愛を知ってしまってからは、それを我慢できずそのまま宗教から離れたいと思うようになりました。最初は全て隠して付き合ったりしていたもののそれも良心が痛むし、不便なのでだんだん親を避けるように夜遅く帰ったら嘘をたくさん付きました。
    母は、とても優しく今でも親子の関係はありますが、わたしが離れてからは精神的に不安定になり、周りからの迫害や冷たい態度をされたことから集まりにはなかなか行けなくなってしまいました。それを聞いて私はとても辛かったし、信じることは自由なので母に同情もしていますがそんな態度をする周りの人がとても嫌です。結局大学まで出て、普通に仕事をし、デキ婚しました。最悪に親不孝な形で無理やり好きな人と結婚する形になってしまったけど、今とても幸せです。親も最初は傷付いたようでしたが孫も大切にしてくれますし、今は家族としてやっと本音が話せるようになりました。でも、いつか滅ぼされる日が来るのかもしれないとか、そんな夢を見たりとか。子供の頃の根強い記憶は無くなりません。

    by 匿名希望
    • 17
  4. 評価:4.000 4.0

    こわい

    とてもこわかったです。
    こういう心をコントロールされる世界はほんとにこわい。
    こういう世界には近づきたくないです。身近な人も守りたいな。。。
    まだ最後まで読めていないのですが、(あと2話あります)なんて悲しい子ども時代だろうと思ってしまいました。担任の先生も困ったのではないかなとも思いました。私の友達に、親がとある宗教の信者と思われる方がいるのですが、(友達は信者なのかはわかりません)彼女も複雑な葛藤があるのだろうか、と考えてしまいました。

    • 8
  5. 評価:4.000 4.0

    こんな世界があるんだ

    私の回りにはこういう人がいないので新しい情報ばかりでした。やりたいことができず、好きなものを否定されて捨てられて、好きな人と付き合えず、友達まで作らなくなってしまった作者の苦しみははかり知れません。自分を殺して、お母さんと姉妹の望むことを17歳くらいまで、ひたすら実行してきたわけですよね。宗教から脱退したとはいえ、今後も苦しみは続くのではないでしょうか。彼女が今いくつかわかりませんが、脱退した今のお母さんとのつきあい方や、結婚するときにお母さんは結婚式に来ないのかなど、まだまだ知りたいことがあるので続編を希望します。

    • 6
  6. 評価:4.000 4.0

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    作中でもそうですが、なんとなく女性信者率が高い気がするのはどうしてなんでしょう?
    私も女だけど、女ってバカなのかな……。
    作者さんのご家庭でも、お父さんやお爺さんは入信してませんよね。
    むしろ二人とも、サンタさんからと称してクリスマスプレゼントをあげたり、集会の日を狙って外界に連れ出したり、作者さんの心を少しでも救ってあげようとしてる。

    欲を言えばお父さんには、お母さんと離婚して作者さんを引き取って暮らしてあげて欲しかったけれど……そこは各ご家庭の事情もあるでしょうし仕方なかったのかな。

    なんだか、女特有のネチネチした嫌なところを凝縮したような宗教だと思いました。
    子供をムチで叩くことは推奨されているのに「エホバは暴力的なことを嫌う」ってセリフを見た時、正直鼻で笑ってしまいました。
    アンタら、どの口が言うの?って。ひどいダブルスタンダードだって気づかないのかな?

    カルト、絶対関わりたくない。
    そんなものに、物心ついた時から強制的に入信させられて、自由を奪われ続けていた作者さんがかわいそうでならない。
    どうかトラウマから解放されて幸せに暮らして欲しいと心から思います。

    by voc
    • 5
  7. 評価:4.000 4.0

    ひどい…

    エホバは聞いたことあったし、家にも勧誘くるけどここまでひどい宗教とは…。これじゃ虐待じゃないか。泣いてる赤ちゃんもぶつの???学校で浮いて友達出来なかったらそりゃ鬱になるよ…。まぁこの作者のお母さんは熱心な信者だったから余計に大変なんだろうけど。こどもはお前の物じゃねーぞ!!!ってこの親にいいたいね。今も苦しんでる子供にがいるんだろうか…。
    もっと楽な教えならいいのに。

    • 3
  8. 評価:4.000 4.0

    ネタバレ レビューを表示する

    祖父が宗教家でした。
    しかしとても自由な宗教だったので、朝夕の祈願と年数回の祭典以外に宗教的なものを感じることはありませんでした。
    両親は一般の会社勤め、私もごく普通の生活で、たまに母親と祭典のお手伝いをするといった感じでした。
    それだからこそ、この主人公がガチガチの信仰生活を強いられていたことが衝撃でした。
    心から信じてこそ救われるのに、おかしい、いやだと思いながらの信仰は苦痛で不幸です。今は自分の望む生き方をされているようで本当にホッとしました。

    by 匿名希望
    • 1
  9. 評価:4.000 4.0

    興味があって読みました。

    昔確かに我が家にも来られたなと、興味があって読みました。

    宗教は人の心のためにあるはずが、一部の新興宗教では宗教自体が人を縛っていることがわかる作品でした。

    逆に東洋西洋ともに、古くからある宗教は社会の中にどのように溶け込むべきかを良く考えられているものだとも思いました。

    いずれにしても、家族を含め強制を伴う宗教は、怖いものです。著者の方が心の呪縛から解放されることを願います。

    by rarar
    • 1
  10. 評価:4.000 4.0

    勉強になった

    ネタバレ レビューを表示する

    実話というものは漫画でもドラマでもやっぱり面白い。
    毎朝通学中に街中でみるエホバの信者の方。宗教だから少し怖いが、どんな信仰なのか気になっていたため、この漫画に出会えてよかった。
    宗教信仰をする親を持つ子ども、という目線から『普通』に憧れる作者の物事の見方に共感でき、面白かった。
    笑うような面白さではなく、次がきになる面白さです。
    無宗教であることって自由なんだな、とも思いました。

    • 1
全ての内容:★★★★☆ 1 - 10件目/全287件

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