2.0
バレエに並外れた才能のある少年が見出されて、葛藤を繰り返しながらもスターの道を歩んでいく…という筋書き。
基本的に好きな設定なので読み始めました。
作風的に、勢いで読ませる感じですが…何度思い直しても、絵もキャラクターも雑に感じてしまいます。
型破りな主人公が、どうバレエの世界に馴染み、バレエを変えていくか、というのがひとつの見どころなのでしょうが、エネルギッシュすぎて品がなく感じてしまうので、好き嫌いは分かれそうです。
もうひとつのポイントは、学校生活の人間関係…イジメでしょうか。
サラリと描かれますが、かなりエグくて、これだけで十分テーマになってしまうくらいの内容だと思いました。
イジメがどう回収されていくのかは分かりませんが、主人公が過去の過ちをどこまで反省しているのか、そこまで掘り下げる気が作者さんにあるのかは…まだ分かりません。
10歳すぎてから、フラフラしてるのに大人に見出されて周りをごぼう抜きのようにしてスターになるというのも、かなりご都合主義な設定だし。
あと、いい加減で前向きすぎる主人公に、最初からあなたに才能を感じてしまったと早い段階で言ってしまう指導者もどうか…本当に育てるつもりなら、初期に自惚れさせるようなことは言わないんじゃ?とか。
バレエ漫画ですが、ちょっとアクが強いので好みは分かれそうです。
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