3.0
雰囲気と違和感
同じ作者の「蔵のある家」という漫画を読んだときは、「情緒がある」という感想を持った。
特別にひねりがあるわけではないが、独特の雰囲気があって、しみじみとした味わいがあった。
ただ、本作については、いささか首をひねった。
この作者独特の空気感みたいなものが、十九世紀末イギリスのブルジョワ家庭、という舞台設定に、イマイチ合致していないような気がしたのだ。
そういう意味では、ちょっともったいない、という印象を抱いた。
by
roka
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