5.0
20年位前に家族を交通事故で亡くしました。本人とわからない位 損傷してしまい、こんな姿になってと母はずっと泣いてました。その後ストレスからか癌になり母も送る事になりました。
葬儀の後でエンバーミングという技術があり、修復してもらえることを知りました。葬儀は故人の為でなく残された者の為にするのだと思いますが、普段の姿で送ってあげたかった。そうしたら母も癌にならずに生きていけたのではと今も思います。損傷した遺体だけだなく子供を亡くした母親は納得するまで抱かせてあげることで立ち直りを助けるとも聞きました。
エンバーミングしないと臨終からすぐに細菌が増えたり遺体はどんどん痛み不潔なものなのだけれど、エンバーミングしたら 腐らないので ずっと抱いて別れの時を過ごせるのだと。
20年位前で20〜30万位と聞き、価値からしたら安いと思ったのを覚えています。
心十郎と両親の関係が父親が他界してから強く結ばれた感じがします。技術的なことや残された者の為にの台詞などリアルに胸に刺さる作品です。
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