5.0
ああ、だから「因果」なのか。
女性は清楚でいたいけど、信頼している人の前では、そして抗えない状態では、いやらしく気持ちよくされたいもの。
「もう、じゃない もっと、だろう?」と「旦那さま」に先端をいじられて悦ぶ珠子は、ある意味女の願いを満たしているといえる。
責められる時の体位もみだらですごくいい。
そして作家に力があるから、絵が安定していて体のラインが美しい。
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女性は清楚でいたいけど、信頼している人の前では、そして抗えない状態では、いやらしく気持ちよくされたいもの。
「もう、じゃない もっと、だろう?」と「旦那さま」に先端をいじられて悦ぶ珠子は、ある意味女の願いを満たしているといえる。
責められる時の体位もみだらですごくいい。
そして作家に力があるから、絵が安定していて体のラインが美しい。
昭和初期のお話で、江戸川乱歩などの文学的なエロスという感じのお話ばかりでした。
あの時代はあからさまなエロスというよりはチラリズムというか艶かしいという感じのエロでそれが逆に想像力を掻き立て興奮するんじゃないかなぁと思います。
女の自分から見ても出てくる女性達が美しく目を奪われました。
呼んで損はない作品だと思います。
ただのエロ漫画じゃないです。
絵が綺麗で引き込まれます。艶っぽいというか、女の人から中年のおじさんまでいい味出した描き方していて好きです。
時代も戦後だったりいろいろで面白い。続編あったら買っちゃうな。
強く、したたかだなあと感じた作品です。
ただ嫌な気持ちには一切なりませんでした。
描写は綺麗ですが、しっかりエロスもあります。
自分の死や相手の死など他にも様々な理由で、好きな人と最終的には添い遂げられないですが、一度は結ばれてそれを大事に生きていくといった内容です。
ただのハッピーエンドに終わらないところも読み応えがあります。
短編集です。どの話もストーリーがしっかりしていて、絵もきれいで雰囲気もあります。時代背景なども手伝って、奥が深い切ない話ばかりです。
登場人物は誰もが過酷な運命にあるというか、必死で生きているからこそのエロスです。
個人的には産む女が1番すっきり。因果が1番余韻というか印象に残る感じでした。
エンディングも明るい嬉しいハッピーエンドというわけではなく、それぞれの行方を(幸せか不幸かも含め)考えさせられるものが多いです。
すべての お話の中に H😳シーンって出てきますが その理由がとってもシッカリしているので 簡単にエロスとしてしまっていいものか?登場人物の全員が昭和初期の戦後を 一生懸命生き抜いてきた人たちなので
心に残るのは そぅ言う場面よりも必死に生き抜いてきた人生論として見てました。
マジメな感想になっちゃってすみません💦💦
割とリアルな絵なのだけど
美しくて惹かれます。
人の動きの構図などとても上手です。
絵から「間」を感じます。
時代背景がやや古いため
ノスタルジックで官能的です。
官能的と言ってもドロドロしたものではなく、
昇華された美しさを感じます。
昭和初期の短編小説を読んでいるようでした。
「産む女」を広告で見て、絵の綺麗さに驚き、一気に引き込まれました。
試し読みで読み始めた「因果」では、その世界観に引き込まれ、気がつけば「ラブドール」まで一気読み。
タイトルに<エロス>とありますが、納得。
変にエロいものではなく、官能の<エロス>でした。
また、<エロス>だけではなく、人の気持ちの表現までとても丁寧で、1話1話が濃密。マンガを読んでいるはずなのに、小説を読んでいるかのように没頭し、とてもよかったです。
他のレビューでもありますが、「マリーゴールド」「ラブドール」は本当に泣けてしまいます。
短編集だけど、繋がりを意識して読むと
官能的な魅力の種子が解ります。
どの絵もとても綺麗で、上品。官能的な作品はどこか卑猥になりがちだけど、決してそんなことがない不思議な作品です。
個人的には落雁が好きです。名器であることを自覚して生きることの虚しさと、虚しさの中に愛を失わない千代の尊い美しさが魅力的です。
どのお話も深みがあって好きだけれど、昭島さんのお話は話をまたいで繋がっており、最終的に一番好きなお話になりました。自らの抱える業と向き合い苦しみ続ける姿にこちらも苦しくなり、その哀愁が何ともセクシー。是非全話購入して昭島薫編完結まで読んでみてほしいです。