5.0
良いと思う
男性と付き合ったことのない女子大生がヤクザと恋に落ちる。
その後色々あって、育ててくれた両親を捨てて彼について行ってしまうのだけど、そういう恋をする人もいればしない人もいる、そういう恋をしても親を捨てない人もいれば捨てる人もいる、そんなお話。
私は切なくなりました。
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男性と付き合ったことのない女子大生がヤクザと恋に落ちる。
その後色々あって、育ててくれた両親を捨てて彼について行ってしまうのだけど、そういう恋をする人もいればしない人もいる、そういう恋をしても親を捨てない人もいれば捨てる人もいる、そんなお話。
私は切なくなりました。
いつも友達のともちゃんに守って貰っていた様な瑠璃は、ある日コンビニのバイトで出会った反社的な年の離れた逆瀬川(のせがわ)に惹かれていることに気付く。
コメントを見ていると逆瀬川の魅力が分からないという人もいるが、年の離れた女性と多く付き合ってきたという逆瀬川の魅力は、とても良く分かる。
終始瑠璃を「瑠璃さん」と呼ぶ。
おまえや、呼び捨てではない。ちゃんと敬意を払っている。
そして、友達のともちゃん。彼女も実はすごく良い子だ。ただの正義感を振りかざした脇役ではない。
瑠璃も家族やともちゃんの愛情をちゃんと理解して感謝している。でも、抗えないのが自分の気持ちで、ひしひしと表情から伝わってくる。
本当に文学的で、深みのある作品でした。
最後の瑠璃の表情が全てを表していますね。
最後まで読みました。
何処にでも居そうな平凡な女子大生。ギャルでもなく普通に幸せな家庭に育ってきた。恋愛経験もほぼない。なぜ、極道の男に惹かれたのか。色恋沙汰は他人が関与すべきではないが、言葉や常識では表せない何かがそこに・・・
とくにきっかけもなく、どこに惹かれたとかこういうところが好きだとかの理屈一切ナシ!
ヤクザのイケメンでもない髪も薄く枯れた感のあるオジサンを、初々しく若さと透明感溢れた初心い清純な女子大生の方が惚れてしまうなんて、理屈じゃないなぁ。
理解しようとか思わず、とにかく空気感や熱感が伝わる絵柄に惚れ込んでしまいました。
やたら若くて美男子な若頭(ヤクザの親分)との恋愛モノが今までの少女漫画の王道だったけど、この作品は割とリアルなヤクザのおじさんです。
理解できないってレビューが多かったけれど、10代20代前半はそういう周りから反対されるような人に惚れちゃうことってあるなぁと、懐かしい恋愛を思い出しました。
ストーリーとしてはストレートで、純愛的な、好感が持てました。恋愛対象の中年ヤクザも、なんか清濁合わせ持った人ですごくセクシーに感じました。すべて懸けてもいい恋愛、そのいさぎよさ、強さ、愚かさ、そして幸福がくどくなく描かれていて面白かったです。
世間から見ると怖い人、しかもすごい年上なのに怖いと思わず好きになってしまう気持ち
若い時の自分と重なって一気に読んでしまいました。危険な人だから好きになるのは良くない、じゃあ、好きは止められないないんですよね、、
ヤクザでも、逆瀬川さんは瑠璃にはすごく優しい。それだけで瑠璃は幸せなんだから。
周りの大切な人がどんなに止めたって、申し訳なく思ってたって、強く思い合う気持ちは止められないんですよね、、
賛否ある終わり方でしたが、最後の瑠璃の幸せそうな顔でわたし的にはもうこの上ないハッピーエンド!!
若い頃の恋を思い出させてくださりありがとうございました!キュンキュンしました、、
苦手なものが好きになってて、あれぇ?って考えて、しばらくして成長したんだなぁと思う瞬間は誰にでもあると思う。なんでもない事だと気づかない事でも、そこに思い入れがあると咀嚼に時間をかける。主人公はじっくり咀嚼してのみ込む。そんな女の子のお話。
登場人物の心理描写が秀逸です。
小学生の学芸会に大河主演レベルのキャストが出演していた感覚です。
小説より文学に近い。
久々にガツンときました
初めて出会ったタイプの恋愛漫画
日常で出会うすこし気になる年上のお客さんに惹かれてしまう普通の女子大生
リアルな世界の反社ってたぶんだけど一般人のコンビニ客に蹴りを入れたりしないんじゃないかと思いつつ。
不思議な雰囲気のある人に惹かれる気持ちやいい悪いだけで好きな人を選べない気持ちが分かり、なんとも言えない気持ちになりました。
まだすべて読んでいないのでちょっとずつ読み進めていけたらいいなと思います。
潜熱とは、温度は変わらないのに、物の状態を変える熱、だそうで。氷がジワジワ溶けるような、水が、いつの間にか蒸発して無くなるような。
こちら、ヤクザものですが、イケメンな若とか、ファンタジーなラブラブ展開はなく(もちろんそういうのも好物ですが)、オッさんヤクザと女子大生が、日常の中で静かに距離を詰めながら、恋に堕ちていくお話。お互いが欲しい、それだけで、不倫でもないのに、周囲を巻込み傷つけ、自らも傷ついていく様は、リアルで、他のヤクザものとは、明らかに一線を画してます。そんな危うい中でも、オッさん自虐ネタとか、トモちゃんとのワチャっとした会話に、フフッともなれます。始終、瑠璃さんと呼ぶ逆瀬川と、静かに一本気な瑠璃ちゃん、2人の熱いけどフラットな温度が、すごく好みでした。