みんなのレビューと感想「あなたのことはそれほど」（ネタバレ非表示）（2ページ目）

ホラー

ホラーですよ、これは（笑）
人間が1番怖い。でもそれを露骨に滑稽に描くのではなく、ただ淡々と進むストーリーの中に染み込ませているような感じ。
それは誰でも持っているちょっとした歪みのような…
登場人物、誰も大きく悪人ではない。でも皆、ちょっとずつおかしい。そこが、怖い。
いくえみさん、流石と言わざる得ない作品。独特の雰囲気がまた、何とも言えない。
怖いけど、続きが気になる。結末がどこに向かっていくのかも想像つかない。。。

すごい

ここまで主人公に感情移入できないまま続きを読みたくなる作品はなかなか無い。
美都と有島の関係は、まるで愛というものを知らない子供が体の繋がりを貪るだけのように見える。
有島はいつも軽率で、子供をあれだけ可愛がっておきながら、罪悪感のひとつも感じでいない様子。美都と涼くんみたいな夫婦もアリだとは思うけど、だからといって不倫して良い理由にはならない。しかも美都は何かと自分なりのひとりよがりな理屈みたいなものを付けて物事を考える(主に有島とのことだけど。)
どうしても美都に腹が立たずにはいられないのに、彼女と有島が堕ちていく様を見届けたくなる。そして麗華の幸せを願ってしまう。

別に共感する必要はなし

共感できない～というレビューが多くてビックリしました。
や、不倫モノにそもそも共感してどうすんのさと当方は思いまして。

私も普段は不倫モノには全く興味もなく、共感なんていたしません(笑)。

が、この作品は最初に、主要人物それぞれの視点で二組の夫婦の内情が描かれているので、適度に登場人物と距離が取れて、ストーリーを読ませてくれると思います。

お花畑脳のミツ、流されやすい軽い男・有島、計算高くしたたかな麗華、優しさの度が過ぎてコワイ執着夫リョウちゃん。

キャラが立ってますよね～。
普通に面白いです、人間ドラマとして。
完璧じゃないから人間なんだって思わせられる。
「不倫」を扱っていてもシリアスではなく……なんだろう、この人間臭さからくる喜劇感。

ポイント高いので、少しずつ読み進めていこうかと思います。

いくえみ綾さん大好きです！

昔からいくえみ綾さんの大ファンです！

今回の作品はドラマ化されたものを観てから知りましたが…けっこう原作に忠実に再現されてドラマも楽しめました。

原作を読み進めて…やっぱり、いくえみ綾さんの作品は面白いです！独特の間合いとかキャラの心情がよく伝わる描写、昔と変わらずで♡作品に引き込まれます！

まだ全部読んでませんが、ドラマの終わり方と一緒なのかちょっと違うのか…楽しみです。

読者に媚を売らない作品

好き嫌い分かれそう。まぁ多分多くの人が言ってると思うけど、主要登場人物の多くに共感できないのよね。主人公への共感のできなさ加減もなかなかエグい（笑）
でもそこがこの作品の一番の強さであり、魅力なんだと思う。

みんなが憧れる女性、応援したくなる女性、基本どちらか。女性向け漫画は。そのどちらでもなくむしろ圧倒的な嫌悪感を抱いてしまう女性が主人公って珍しいし、新しい。

嫌な女だなぁと思いつつ、ついつい読んでしまう。さすがいくえみ綾。

20話まで読みました。
ドラマは第一話だけ見ましたが、何かのネタバレでラストは知っています。
この作家さんの原作だったんですね。
ある意味いくえみワールドというか、この作家さんは、こういうの本当に巧いなと思います。

主人公の美都がなかなかのクズ女です。
初恋拗らせてて、思い出の同級生との再会でソッコーで不倫関係を持ちます。
夫への罪悪感とか倫理観とかゼロ。クズっぷりが突き抜けていてある意味清々しい。

相手役の有島くんも同じ穴の狢。
奥さん里帰り中に手近な子と関係持っちゃう。
こういう既婚者いるよねー、と思わせる。

ドラマではりょうちゃんに狂気を感じるって感想もあったけど、無料分読む限り、まぁサレた側って基本こんな感じかなと。美都がクズすぎるのでまぁ仕方ない。

有島妻はマトモです。そしてあこちゃんはひたすらかわいい。

あなたのことはそれほど
いいタイトルだなと思います。

このタイトルで

紙コミックで家庭の本棚に並べるのは抵抗あるなあ、と思いながら読み始めました。
占いであんな事を言われなければミツだって有島を忘れてただろうに、不幸の始まりだ。
過去に関係した相手と偶然再会してときめいて、ノリで不倫しちゃう、しかもミツには罪悪感がない。
夫のことをそれほど好きでないし、いちばん好きな有島と大人になって付き合えちゃったからお花畑なんだろうな。
ヒロインのバッドエンドを期待しながら読んでしまう不思議な作品でした。

明るく希望がもてる話ではないけど

ドラマ化もされてご存知のお話です。
既婚者同士の元同級生の不倫、された側にも焦点を合わせるのでそれぞれの立場から感じたり感情を考えたりできるし、全く受け入れられない人もいるかもしれないかなぁと思いました。
個人的には有島の嫁麗華がとても気になる人物でした。
感情移入はバリバリ美都ですがw
この嫁を選んだ有島が出来る男と思われる、なんかそういうのアルなと思いまして。
読後はなんというかスッキリはしないし、これからも生きていくってそういう事なのかなとぼんやり思ってます。

ドラマを見ていたので原作も読みたくなり無料分を読んでいる所です。
普段女性、少女漫画は一切読まないのでいくえみ綾作品は初めて読みました。
男の子もおじさんも書き分けられる作者さんですね。
女の子も可愛いです。
それ故にリアルで描写もリアルで読んでいるとイライラしっぱなしでした。
いい意味？でのイライラです。
作者さんの書き方が上手で
あぁ～こんな女いるな
と感情移入してしまいいい意味でのイライラです。
女の頭がお花畑でムカつきます。

それほどでもないですが、、

作品タイトル同様、、この先どうなるのか知りたい強い衝動は感じられずも、なんだかやっぱり気になり読んでしまいます。構成も巧みかつ緻密で繊細。中高校生時もいくえみ作品はどこか他のトキメキ漫画と違っていて月刊で夢中になって読みました。どうしようもない葛藤感、どうせダメなら墜ちても構わない。好きなようにしたい。潔くも哀れな堕ち感にこうも魅力的で引き込まれてしまうのは、さすがいくえみワールドですね。