4.0
見所の多いサバイバル
映画でも漫画でも、サバイバル系は、「メインの敵」以外に焦点があると面白い。
そういう意味で、この漫画は成功している。
その1…VS猿。
これがもちろんメインだが、「本当に猿なのか?」という謎もあり、一筋縄ではない。
その2…内部の人間の裏切り。
自分が生き残るために、仲間を売る奴らとの攻防。
その3…内部犯の可能性。
何と内部の人間に猿の仲間がいる可能性あり。
敵が人間ならともかく、猿の仲間??
謎めいた展開。
上手く回収してほしいけど。
その4…「山」の脅威。
舞台が険しい山なので、猿の他に、自然との戦い、という側面もある。
その5…疑心暗鬼からの仲間割れ。
誰も信じられなくなり、登場人物たちが正気を失ってゆく、という王道パターンだが、生命維持に不可欠な「水」の問題を絡めることで、この展開に説得力を与えている。
ということで、なかなか見所の多いサバイバルホラーになっていると思う。
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