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  1. 評価:5.000 5.0

    みんな片想い。

    イケメン高校生男子と、
    真面目で、どちらかというと内気な地学教師のお話です。

    高校生男子は、ふとしたことから、地学教師に興味を持つようになりますが、
    そうして目で追えばおうほど、ちょっとした言葉を交わす度に、
    どんどん相手を好きになっていきます。

    高校生男子も、
    そのともだちも、
    地学教師も、
    なんだかみんな片想いしていて、
    その気持ちを自覚するまでの、気持ちの揺らぎや、
    思いが届かない絶望や、
    自分の言葉に相手が反応してくれたときの秘めた喜びなんかが、とても丁寧に描かれていきます。

    続きが気になるナー。
    ストーリー重視の方に。
    みんなが幸せになりますように。

    • 13
  2. 評価:5.000 5.0

    苦くて甘い…

    ネタバレ レビューを表示する

    好きとは言え、若さゆえの衝動から
    先生にあんなことしてしまうなんて。
    でも有岡くんは後悔して反省してそんな自分を許すことはなく。
    三島先生はそんな彼の想いに自分の片想いを重ね合わせて、自分みたくはならないよう突き放していたんだろうけど。
    有岡くんの一途さと健気さと真剣さが切ない。
    先生の片想い相手の津田さんはズルい気もしたけどノンケなんだから当然かなって…
    友達の線は超えられないし
    大切な友達を失うことだってしたくない。
    なら気づいてても知らないフリするしかないよね。
    それでも最後は真さんが答えてくれて
    ほんっとーに良かった!
    プロポーズみたいだけど社会人になったらちゃんとするって…それもうしちゃってるじゃん(笑)有岡くんがかわいいすぎ。
    優しいタッチの絵も好き。

    • 8
  3. 評価:5.000 5.0

    みんな、自分勝手。でもすごく人間らしい。

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    作者様の作品はいくつか読んでいて『灰かぶりコンプレックス』等、好きな作品もあるのですが、『1番印象に残る作品は?』と聞かれたら、この作品が真っ先に思い浮かぶと思います。

    高校生である有岡は、初めて本気で好きになった高校教師・三島を抱いた。
    自分には見向きもしない、そして他にずっと密かに想いを寄せている親友がいると知り、苦しくて悔しくて、夢中で自身の想いをぶつけた。
    それが無理矢理な行為である事に気付いたのは、事後に力なく横たわり、怒りをあらわにする三島を目の当たりにしてからだった…。

    有岡は後悔し、反省して、三島を諦めようとする。
    三島は有岡に対して怒りの感情を覚えるが、自身の親友への実らない恋心を重ね、同情の様な複雑な気持ちから全てを拒絶する事が出来ないでいた…。

    自分の想いをぶつけて到底許されるはずのない行為に及んだ有岡も、有岡を拒絶する言葉を吐きつつ、次第に同情とは違う感情に変化する事に戸惑う三島も…
    そして三島の親友であり想い人である津田も、三島の友達の蓮も…
    他者を思いやるようでいて、みんな少しずつ自分勝手で…それがとても人間らしく、綺麗事だけではない事にリアルさも感じて、私にとっては感情が激しく揺れ動く作品でした。

    『綺麗事だけではない恋心』に切なくて苦しくて…でも最後には、温かい気持ちにもなれる今作。
    印象強く心に残る作品として、未読の方には是非お勧めしたいです。

    • 5
  4. 評価:5.000 5.0

    先生と生徒

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    ありがちなシチュエーションですが、とにかく切ない胸が苦しくなる重厚感!
    どれだけ好きでも相手が自分を好きになることはないという、絶望的な現実を何度も噛み締めて打ちのめされるのですが、ひたすら淡々と、美しく描かれています。
    人間って激しい感情の時は逆に冷静に落ち着いた感じになるのが、リアリティありました。
    冬の冷たい空気感が伝わる、全体的に切ないかんじ。

    最後もう少しあった方が嬉しいけど、少し寂しいくらいがちょうどいいのかな。
    高校生の時の、自分の突拍子も無い行動を思い出して、ドキドキしながら有岡くんの男前を見させていただきました。

    • 4
  5. 評価:5.000 5.0

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    ハッピーエンドにホッとした。長い片想いを親友というポジションで秘めて諦めて苦しんできた高校教師と、ひょんなことからその高校教師に片想いしたイケメン高校生の、禁忌な同性への片想いをする同士という関係性からどうなってくのか。結論はなんとなく定番で分かるのに、それでも2人の苦しみが伝わってくるので、幸せに時を重ねている事が分かるエンディングは有難い!星空が要所要所で効果的に使われています。それぞれの親友がなんだかもやっとしますが、それもお愛嬌という感じです。

    • 4
  6. 評価:5.000 5.0

    星5じゃ足りませんよ★★★★★

    ネタバレ レビューを表示する

    しろ先生のファンです!
    この作品が1番好きです。
    生徒の攻めの変化が子どもから大人に変わってく瞬間があちこちに散りばめてあります。
    そこにお地蔵さんみたいな受けの先生がしっかりと食いこんでいます。
    先生も10年と言う歳月をかけて好きな人に告白します。
    告白のきっかけは攻め生徒による影響ではあるのだけど、攻めの生徒を受け入れる為の覚悟が感じられる瞬間でした。
    とにかく先生が可愛いんです…。
    独特の可愛さ…なのですが、ツンツンしてても、佇まいが可愛くて…。
    最後は本当ハッピーエンドです。
    途中要所要所ないちゃいました(T . T)
    とても素敵な作品です。

    • 3
  7. 評価:5.000 5.0

    「17 生徒 」から
    「17 教師 」が 出るまで
    本当に 待ち遠しい作品でした。

    この作品を読んでいると
    恋をしている時の ささいなコトで
    喜んだり 落ち込んだりする気持ちを
    思い出させてくれます。

    高校生は 先生に片思い
    先生も 長いこと想いを
    伝えられない恋をしています。

    時に 先生への 恋心が溢れ出し
    行き過ぎた行動に出てしまったり
    するけれど …
    それでも なお応援したくなります。

    そんな2人 この先 どんな風になるの?!
    と、もう 気になって気になって!!

    • 3
  8. 評価:5.000 5.0

    有岡ぁぁぁ

    ネタバレ レビューを表示する

    好きなら力ずくで自分のものにすればいいという短絡的な考えで、三島先生を襲ってしまう有岡。
    有岡に微塵も期待させてくれない三島。それは三島の優しさでもあるのですが、徹底的に打ちのめされ、有岡が次第に自信を失っていきます。

    最初こそ自分勝手だった有岡ですが、本当に大切な先生を傷付けてしまった自分自身を恥じて絶対に許しません。
    そしてどんどん人間として成長し、魅力的になっていく。精神的には限界なはずなのに、友人や三島に優しく笑いかけ、相手を思い遣って言葉をかけることができる有岡は(読んでいるこちらの胸が張り裂けそうですが)本当に魅力的です。

    三島がそんな有岡に惹かれ歩み寄ろうとしても、その頃には有岡の心はボロボロに傷付いて期待すらしません。三島に出かけようと誘われても真意を測りかね断るものの強引に連れ出され、部屋に誘われたときも、手が震えていることに気づいて無理をさせていると思い帰ろうとしたり…目の前に居るのに、二人の気持ちのすれ違いが切なく読むのが辛かった。

    紆余曲折ありますが、ハッピーエンドでホントに良かった…有岡ぁ頑張ったね!!って心から思いました。
    なので、安心して何度も読み返してます♡

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    やっと読めた。

    ネタバレ レビューを表示する

    作者さんが好きで殆どの作品を読んでいますが、この「17」はあらすじとレビューを読んで他の作品より重くて気持ちに余裕がある時にしか読めないかもと思ってましたが、やっと読めました。
    有岡くんお母さんが再婚して優し過ぎるお義父さんと厳しいお母さんの生活に、反発する程でもないけどやる気が出ないような毎日。そんな時にバイト先で真正面から正論だけ言う三島先生に会って惹かれちゃったんだろうね。自分でもわからないモヤモヤの隙間にピターとハマってしまった感じかな。押さえきれなくて無理やり先生を…
    始まりは酷くて後悔ばかりだったけど、有岡くん先生を好きな気持ちを諦めなくて良かった。三島先生も有岡くんと星を見て一人で見るより綺麗とわかって良かった。
    たんたんと2人の気持ちが描かれています。2人がおじいちゃんになっても一緒にいるんだろうと思えて幸せな気持ちになりました。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    有岡君

    17歳だからこその衝動と愚かさで、好きな相手に突き進む。
    想われる先生は、10年も親友に片想いをしている。だからこそ、色々な気持ちがわかってしまうけれど突き放す。
    結構、徹底的に突き放します。

    無理なのに、なぜ好きなのをやめられないのか。

    有岡君の、頑張りと成長した思いやりでちょっとづつ先生の気持ちが変化していくのだけど、
    最後の最後までハラハラする、気持ちのやりとりが続いて、とても引き込まれます。

    わりとずっと、先生の魅力や可愛さがわからずに読んでいたのですが(本当に普通。見た目が。)1番最後のケーキを食べさせてもらっているシーンで急にわかって。
    有岡君の気持ちがわかってしまった。


    オススメです。

    • 0
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