みんなのレビューと感想「先生の白い嘘」（ネタバレ非表示）

聖者はいない

この作者さんの作品、リアルな心理描写が特長で人間の醜い部分や隠しておきたい部分までしっかり描かれています。

処女を友人の婚約者にレ○プされ奪われ、その後も関係を強要されている高校教師美鈴。
バイト先の社長婦人に無理矢理抱かされトラウマでEDになってしまった男子高生新妻。
二人を取り巻く高校生含む登場人物達の男女間の『性』と心情が深く描かれています。

ヘビーなドロドロ感の中、美鈴と新妻の間に濁りのない心の繋がりが感じられ、軽い教師と生徒の恋愛とは一味違う期待感を抱きます。

感情移入しすぎると気分が悪くなるかもしれません。色んな人の秘密を覗き見するような大人の読み物です。

とうとう配信！

性題材の話題作
個人的に かなり衝撃でした。。

ヒロインはじめ 登場する人 皆 いい意味でも
悪い意味でも 歪んでいます
単純明快な人は ほぼ いません(笑)

作家さんの 抜群な表現力で 心の深いところまで
抉られ ストーリーに のまれる思いがするので
読みごたえあり過ぎで 鳥肌立ちます☆

ウキウキする様な ひたすら読後感が良い漫画が
好きな方には 不快かと思われます
悶えるような心の深部。。
難解ストーリーに浸りたい方に お薦めです

少し気分がオチている時に読むのは 要注意かと。。

ずっと

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ずっとハラハラしながら追ってきて、こんな着地になったことにビックリ交えて色んな思いがせめぎ合いましたが、とりあえずほっとしました。きれいに終わりましたね。一番驚いたのは美奈子、最初と最後で彼女の印象は変わりました。私的に美奈子は最低で、嫌な女と思ってたんですが、くっついた男が最低を超えて言葉に表せられないレベルのド畜生野郎ですので最後はあのような豹変ぶりを見せてくれて強くたくましくなって…見ててスカッとして、少しだけ彼女の人生を応援したくなりました。嫌な女に変わりないけど。

不幸のど真ん中にいた原美鈴さんが最後の最後、幸せをつかめたのがこの話の救いです。

表に出せない闇が奥ゆかしい

先生、何だかんだいって、若くて禁欲的なとこが逆にそそるのわかるし…
性嫌悪とか、H依存気味なのに子供無理とか…
大人になれば経験も増えるからこんなに混乱しないけど、思春期より少し年上の人達の性的な葛藤が、複雑でよいです

もう、単純な年の差恋愛とか興味ないし。
登場人物たちの、割り切ってしまえば楽なのに、執着してしまう愛憎の濃さが、グロテスクでなく描かれていて、私はとても好きです

恋愛感情って、ほんとはこれくらい複雑だよね…
行動に移しちゃうのは完璧に共感とはいえないけど、衝動とか激情とか…それが男と女だもん

テーマが個性的で他には読めないストーリーだなと思いました

女子です。

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怖い。
読んだときはそう思いました。
登場してくる男の人は不快に感じましたし、女の子も男の人も人間の闇の部分をさらけ出しすぎです。
でも…怖いけどなんか…魅せられるものがあります。
見たくないけど目が離せないってこういう事かなって思いました。
容赦なく心を抉ってくる作品だと思います。この作品を見れる人も書いてる人も少なからず何かを抱えてるんだと思います。

女とは男とは

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性について真面目に考えた作品は多数ありますが、これは非常に現実的で好感が持てます。

主人公が自分は損するタイプだと言っており、初めてのHの相手が悪い男で、友人関係でも意見がきちんと言えない、、そういう女性が好きとは何かもわからないまま、でも好きだと思える男性に出会えて、初めて自分や自分の性と向き合います。

その様子が先生という職業とマッチしてて面白く、全て読みきりました。

ただ、この初めての男には腹が立ちます。こんなヤツ捕まればいいのに。 婚約者がいるのに浮気しまくり、式場の打ち合わせに行きたがらない、結納もめんどくさがる、、そこが非現実的でモヤモヤしました。

異常な傑作

これまで、「性」をテーマにした漫画は色々読んだが、その全ての印象が霞んでしまうくらい、圧倒的だった。
何だこれは。

性暴力を扱った作品だが、現代における性差別の実態を描く、とか、そういう次元の話ではない。
主要な登場人物のほとんど全てが、その内面に、苛烈な地獄を抱えている。
そしてその全てが、性に由来する。
次から次へと、悪趣味なまでに暴きたてられる彼らの(私たちの)性の醜さと愚かさは、衝撃的、などというレベルを遥かに超えており、たまらなく不快なのに、絶望的なほどに目が離せない。

生まれついたときから当たり前に背負う運命である性が、ときに、どれほど人を苦しめ、傷つけ、縛り、追いつめ、歪ませ、狂わせるのか。
それをここまで多様に、そして徹底的に描いた作品を、私は他に知らない。

しかし、本作は決して性のネガティブな側面を描きたてただけの漫画ではない。
単行本の最終巻では、これまでどんな漫画からも感じたことがなかったほどの震えを覚えた。
思えば、生物学的な、そして社会的な意味における男性の優位性と、ある種理不尽な「強さ」を露悪的に描くところから出発したこの漫画は、最後には、激烈なまでの女性の「強さ」を表現してみせた。
私はその強さに圧倒されたし、また、恐怖も感じた。
そして、思った。
男が強いとか女が強いとかよく言うが、私たちは単に、別々の強さと弱さを抱えて、すれ違ったり寄り添ったりしながら、生きているに過ぎないのではないか、と。

これ以上はあり得ないくらい性を絶望的に描きながら、それでも性の真っ只中に光を見せるような、異常な傑作。

ヒューマンドラマ

本格的なヒューマンドラマのようです。
赤裸々に語られる人間模様のなかに、ｹﾞｽい薄汚さや悲しみ、憤り、私欲、それから恋？
現実的な友人関係、男女関係、恋愛関係が生々しく、人間不信になりそうですが、主人公のそれらを受け入れつつ強く生きているところに凄く惹かれます。
ネタバレになるけど、本とにｹﾞｯｽい男が出てくる❗
めちゃくちゃに不幸になっちまえ❗
Σ(￣皿￣;;(ノ｀△´)ノ
引きこもりの兄を持つ女の子が今後ストーリーを大きく動かして行くのでしょうが、気になります。
更新が楽しみです。

婦女への暴行の描写があります

暴力的な描写がありますのでご注意を。
虐待などのトラウマを抱えた人間の心の内をドロドロと描いた漫画です。
私には縁の無い話で、共感とかは一切出来ませんが、不思議とつい読んでしまいます。
スッキリ感はありませんし、多分まだ完結していない筈なので…最後まで読みたい人はもう少し待つといいです。

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夏目漱石の「こころ」っぽい話だな～と思って読んでいたら、やはり後半の話で授業のシーンで「こころ」が引用されていた。
人間の心の奥に潜む醜さ、自分でも認めたくない汚い部分、弱さ、後悔、嫉妬、憎悪、憐憫…そういったものに着眼したストーリーですね。
この漫画をつまらないと感じる方や、理解できないと感じる方は、きっとこれまでの人生を幸せに生きてきて、ものすごく辛いことや自分ではどうにもならないような試練にまだ出会ったことがないんだと思う。
そうやって一生生きていくことができたら良いんだけど、長い人生の中には本当に辛い局面は必ず訪れる。そうなった時、乗り越えられるかどうかでその先の人生が決まってくる。
どんなに自分の中に醜いものが巣くっていたとしても、それを認めて戦うことで生きていく力を手に入れることができる。
主人公は強くなった。
最終的に登場人物みんなが、生きていく強さを手に入れることができて良かった。
なんというか、奥の深い漫画でした！