5.0
実際にあった話かな
最初の産院の話は男の方はクズだけど産院の先生を責める気にはなれません。憐れに思いました。神様は意地悪なのか欲しい所には赤ちゃんが出来なくて望まない方に赤ちゃんが出来てイヤになります。産んで預けに来た母親もやむにやまれぬ事情があったのか引き取りに来ないし。この病院ばっかり責められないよ。
最後の子返しの話はまさか!!と思って怖かったです。男がバカなのかそういう時代だったのかツラいお話しですが読みごたえはありました。
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最初の産院の話は男の方はクズだけど産院の先生を責める気にはなれません。憐れに思いました。神様は意地悪なのか欲しい所には赤ちゃんが出来なくて望まない方に赤ちゃんが出来てイヤになります。産んで預けに来た母親もやむにやまれぬ事情があったのか引き取りに来ないし。この病院ばっかり責められないよ。
最後の子返しの話はまさか!!と思って怖かったです。男がバカなのかそういう時代だったのかツラいお話しですが読みごたえはありました。
安武先生の作品が好きでよく読みますが、この作品は粒ぞろいでオススメです!
寿産院
昔も今もいるんですね、こういう、命をお金に換えることに何のためらいもない人。世の親はこういう人種が存在することを忘れちゃいけないと思います。
末摘花
ビックリするやら、妙に納得するやら。このくらいクレバーだったら末摘花の姫君も生きやすかったかも。
実際には源氏に引き取られた後も妻同士のお付き合いを上手くこなせなかったようなので、あくまで安武先生の創作です‥‥残念(笑)
こんな夜に
夏目漱石の「夢十夜」が元ネタかと思いましたが、昔話の「六部殺し」だそうです。「夢十夜」自体が「六部殺し」をネタにしているようです。
元ネタを上手に料理して面白く仕上がっています。
「母をたずねて」「子返し」
どちらも秀逸。
途中までの上手な筋運びと、最後のどんでん返し。
「母を思う子の気持ち」と「子を思う母の気持ち」の違いはありますが、どちらも胸に迫ります。
浄土に行く舟
他と比べると凡庸です。ちょっと残念。
粒ぞろいなので星5つ!
結果だけだと酷い女性になってしまいますが、そこまでになる経過を見ると切なかったです。
純粋で人の為になろうとしていた女性だったのに、純粋さが仇となって最悪な夫に利用されたり、子供が出来きなくなった事に負い目を感じ夫の悪い部分を増長されてしまったり。
段々と心が歪んでいき、以前の主人公の心が壊れてしまったような性格になってしまったのが哀しくもありました。
安武先生の作品は、どれも細やかな心理描写がとても素晴らしくて大好きです。
いつも感動します。
今回も期待を裏切りませんでした!
最初のお話は有名な実在した事件をもとにしています。
個人的には幼馴染二人のお話が良かったです。
安武先生らしさが炸裂!!買って良かったです。
寿産院の話は実話だし・・時代的に似たような悲惨な事件いっぱいあったなぁ と 暗い気持ちになりました。日本中貧乏だったし 女性の扱いなんか酷いものだったし・・闇に葬られた事件もいっぱいあっただろうな・・と 今の若い人は想像もつかないだろうし 聞いていた私も忘れてるよな・・っと思いました。
主人公が一生懸命努力して産婆になって開業したのに悪い男が旦那になったばかりに落ちていく。産婆なのに子供が産めない体になって旦那に引け目を感じて浮気を責めることも出来ず、早く別れてしまえばこんな事件もおきなかったのにとおもわれて。男が酷すぎます。
全て実話が基になっているのが一番恐ろしいことです。改めて、過去の事件簿を見てしまいました。社会が荒れた時代にはこういうことがあったんだと改めて思いましたが、女性は残酷にもなれ、時として鬼にも悪女にもなるんだと思います。
一話読んで、四話まで一気に読みました。昔の時代でも今の時代でも、この話しに出てくる助産院?は女性にとって必要なものではないかと考えさせられました。主人公の夫婦間の問題があったのが残念です。
この作者さんが描く女性は、内面に秘めた狂気や弱さ、脆さをうまく表現している。
きっと最初からそんな悪女なわけではなく、出会った男との因縁なのか、いろいろな要因が複雑に絡み合い、数奇な運命に導かれてしまったような。目が離せなくなる。
寿産院〜読みました。
すごい良い始まり方だったのに..子ころし事件な話で切なかったです。旦那もしっかりした人だったら、上辺だけじゃなくてちゃんと支えてくれる人だったら、、こんな事件は起きなかったと思います。切ない、悲しいです。