みんなのレビューと感想「ハクバノ王子サマ」（ネタバレ非表示）

ネタバレ レビューを表示する

婚約者のカオリちゃん、留学を途中で辞めて帰ってくるなんて、その程度の志望？しかも彼が浮気してるかもと気付いたら即帰ってくるなんて。カオリちゃんはほんとに小津先生が“好き”だからでしょうけど、それは本当の愛ではなくて自分に向けた自分への愛ですね(所有欲)。今村君が言ってるように、自分は好きなこと(留学)するけど、浮気せずに待っておいて、なんて小津先生の気持ちを鎖に繋いだつもりだったでしょうけど、人の心なんて変わりますよ。まして彼女がそういう程度の女性なら。
私にはまだ少女の様な恋愛してるカオリちゃんより、自立した女性としての魅力があった(陰がある)原先生に小津先生は心惹かれてしまったんだなと思いました。確かに小津先生がハッキリしないせいでカオリちゃんとその家族や周りの人達を傷付けた事になってしまったが、それだけまだ小津先生は若いんでしょう。。
小津先生も原先生との桜が吹雪く廊下でのシーンで、もう無意識にもカオリちゃんから心離れてたんでしょうね。(それが象徴的なシーンではないかな？と思う)
無料分を読んでみて、一気に完結まで読んでしまいました。高校生から不倫する既婚者、独身者や20代30代の全ての登場人物の年齢の幅もあり性別において心の描写がされていてなかなか良い漫画だと思いました。

広告に誘われ思うツボ読み

ネタバレ レビューを表示する

無料分から読み始め、続きが気になってドキドキしてニヤニヤしてもどかしくてイライラしてキュンキュンしてハァハァして…一気に課金して全部読んでしまった…完全に経営側の思うツボです。
とにかく原先生がイイ！で、カオリは幼いわ。あれだけ結婚結婚言われたら男は引くよ。一年待てと言われても、そりゃ25歳の男が女子校に行くだけで浮気されても仕方ないと思わなきゃ。そのうえ同僚に原先生みたいなエロかっこいい大人の女がいたら、そりゃ気持ちがそっちいっちゃうよね。カオリに関しては今村くんの言う通りだと思う。
昔から遠くの親類より近くの他人ていうくらいで、大事な人と物理的に離れたら、次第に心も離れてしまっても仕方がない。
ただ、ほんとコータロー最低。これも今村くんの言う通り。
浮気とか不倫てこうやって始まるんだと知った次第です。男はズルいな、やっぱ。
とにかく心理的な描写がリアルですごい。登場人物それぞれの深い気持ちが伝わってくる良い漫画だった。

乗り換える男の子の気持ちが良く分かる

ネタバレ レビューを表示する

同年の留学中の婚約者がいる脱サラして女子高の先生になった主人公が、職場の七つ上の独身の女教師が段々気になって、、、

アラサー女教師の独り身の寂しさや恋心、家族や婚約者が居ても、気になる女性が他の男に捕られそうになると、沸き上がる独占欲。
一線を越えるの？堪えるの？の心理的描写が凄くリアルだった。

なんだか、彼女居ても乗り換える男って居るじゃないですか、そういう男の人の気持ちってこうなんだろうなー😥と手に取るように分かりました。
逆手にとれば、略奪の指南になり得るかも？
絵柄がモサモサしているせいも手伝って、湿っぽいｼﾞﾒっとした感じが良く伝わってきた。

ネタバレ レビューを表示する

主要登場人物ほぼ全員が、揃いも揃って、「職業人としては素晴らしいし、友人に対しても誠実だけれど、恋愛に関しては不誠実で嘘つきなロクデナシ」。でもある意味、世間体や人情でがんじからめになった結果の不誠実さでもある。それを打ち破って、自分の正直な気持ちと本当に好きな人を最優先するためには、周囲の人を傷つけてしまう。
そういう、人間の心の幼さや残酷さ、幼さも含めて、「恋をしている人はいじらしい」と思わせてくれる作品。
恋愛のむずかしさ、残酷さ、社会人や家庭人として立派に生きている人の内面にも密かにある拙さ、そういうネガティブな要素がていねいに描かれていて、よかった。

唯一、最初から最後まで誠実なキャラクターの江川さん。彼はこの作品中「正直者が馬鹿を見る」「主人公にはなれない」の具象みたいな存在だけれど、現実世界でもそういうことはままある。現実世界の、彼のような人が幸せになるといいなと思う。

終始リアル

ネタバレ レビューを表示する

なんか、世の中に絶対本当にあるような内容。
黒澤っちはキライだったけど(苦笑)、最終話はその黒澤っちだからこそ深い意味を持つ言葉もあったりして、なんか色々考えさせられました。

カオリとけじめをつけるあたりの孝太郎のグダグダさには、少なからず不快感を持つ人もいるだろうなぁと思います。
でも、自分が男性で、孝太郎と同じ状況なら、同じ事をしてしまうのかもしれないなぁと、絶妙なズルさや未練や踏み切れなさ等あらゆる感情が読み取れて、このマンガ・孝太郎の性格なら、やはりこのストーリーが正解なのかな…と、モヤモヤとしっくりが混じる不思議な気持ちになりました。

私事ですが、夫と籍を入れる一ヶ月前に、母と離婚後、疎遠になっていた父が他界し、疎遠だったからこそ後々なんとか気持ちの整理をつけることができましたが、夫がお葬式の前日に友達との飲み会で潰れて、出棺も何もかも葬儀が終わって夜になってからやっと連絡が来た経験があり、内容はかなり違いますが、私も人生の一度しかない重要な日にすっぽかされたので、カオリの方がまだ早い段階での別れだったから良かったじゃん！！とか、めちゃくちゃカオリに感情移入できたし

孝太郎とタカコが、自然に気持ちが寄り添っていった経緯も、お互いの感情の葛藤も見てるから、カオリもかわいそうだし、でも端から見て孝太郎とタカコのカップルの方が相性は良さそうだし、悔しい気持ちと応援とが入り交じったなんとも言えない気持ちで読み終わりました！！

結論。全ての登場人物に感情移入させられる作者はすごい。
最後で賛否両論分かれてしまうかもしれないけど、間違いなく名作です。
あなたのポイント、無駄にはしませんので、安心して購入して下さい！

ぜひ30代以上の方に読んでほしい

ネタバレ レビューを表示する

婚約者のいる男性が同じ職場の年上女性と惹かれ合い、ハッピーエンド。
と書いてしまうと単純ですが、何重にも重なる複雑な思いやどろどろした感情、もどかしさや苛立ちなどが丁寧に描かれています。
「これが、キレイゴトではない人間の生の湿度なんだなぁ」と思えます。
単純に不倫オヤジ最低！とか浮気男サイテー！と言うのは簡単ですが、不倫オヤジ黒沢となぜ関係を持つ羽目になったのか、婚約者がいながら惹かれずにいられなくなる心の過程がすごくリアルで。
終盤に出てくるセリフ「わたしはずっと寂しかったんです…」には、返す言葉のない思いでした。
主人公タカコサマと同年代又はそれ以上、同立場の方には、身につまされる作品です。

分かる

自分の実体験に通じるものがあって、思わず一気読みしてしまいました。
ちなみに、私はカオリの立場でした。

環境が変わると、自分の視点も変わる。
今まで一緒の世界にいた人と物理的に離れてしまうと、気持ちも噛み合わなくなってくる。
どうしても、同じ世界を共有する人と、心の距離が近づいてしまうのは仕方ないのかも。

何か相手からアクションがあればその「意味」をひたすら考えようとする面倒臭さも、ダメだと口では言いながらもズルズル進んでしまうだらしなさも、でもいざとなると鬱陶しいくらいに躊躇してしまうもどかしさも、大人の恋愛のダメなところが色々あるあるすぎて、とても面白かったです。

面白かったけど最後がなぁ〜

ネタバレ レビューを表示する

タカコサマのキャラが好き！
心理描写が細かくて面白かったけど、最初はハッキリして男らしかったコータローがどんどんダメンズになっていったのがホント残念。私ならあれは幻滅してさっさと江川さんだっけ？と結婚するけどな。
あと妹の過干渉がうっとおしい…何様？
カオリは若くて素直ないい子っぽかったけど全く魅力感じなかった。
にしても！！！
コータロー、あのラストはいかんだろ〜！
ちゃんとカオリに言って清算してから旅行誘いなよー！自分の気持ちを伝えなきゃって、カオリと何にも話合わずに？？せめて結婚はもう少し先にしたい、まだ気持ち迷ってるくらい言わない？途中まで好きだったのに最後が最低すぎてドン引きした。優柔不断でずるい。最後説明もしないし。
カオリとあんなひどい別れかたしたらタカコと結婚したら気まずいだろ〜
まぁ、よく考えずに流されて婚約しちゃったのがそもそもの間違いですね。
今村はホントいい奴で好きだわー。

こんな高校嫌だ

ネタバレ レビューを表示する

無料30話プラス終盤の数話を読みました。
主人公、最初はイケメンだったのが、終盤は鼻が長くおじさん風に作画が変わっていて別人かと思いました。
原先生の夢の中で、男2人を刀でぶった切るシーンなどセンスが光る笑えるシーンが沢山ありました。

だけど、こんな頭の中が色恋ばかりの先生が何人もいる高校嫌だなぁと、、汗
黒沢先生も気持ち悪いです。

終盤で、カオリと指輪を買いに行く約束をドタキャンして音信不通になり、原先生と二泊旅行して何度もやりまくる主人公のクズッぷり。婚約者なら浮気相手に慰謝料請求出来るんですよ、ちゃんと関係を清算してから旅行に行けば良いのに。

主人公は転職先でペアを組んだ綺麗な年上女性に、原先生は出会いがほぼない職場で新任イケメン教師に、特に理由無く惹かれただけなので、世界が狭いなと感じました。

正解のないアラサーの恋愛

ネタバレ レビューを表示する

広告に釣られ、気づけば全話読んでしまいました。
揺れるアラサー女子の心理と、20代男子の結婚への躊躇、2人の心理描写が絶妙でした。
また、個人的には作者さんのもつ世界観に引き込まれました。
「プシュ、ごきゅ、ぷはー」「ぱくっ、くいっ、おいしー」「ぬりぬり、ごそごそ、パタン」「キュッ、くいっ、浸みるー」などなど、食事や日常のシーンの描写の合間に、差し込まれる恋愛心理や妄想？反省？といった絶妙な情景描写。

恋愛に正解はなく、世間常識と自ずの心理の狭間で葛藤する主人公たち。読み手としては青年漫画ならではのドキドキとイライラが絶妙で・・・☆5！！！